『アレルギー性鼻炎』 ゲスト:内薗明裕ドクター



二見いすず: 今月は、小児救急について、鹿児島県医師会の松藤凡(ひろし)ドクターにお話を伺っています。
松藤さん、今週もよろしくお願いいたします。

松藤凡Dr: よろしくお願いいたします。

二見いすず: 先週は、小児救急にいらっしゃるケースで、本当に急を要する患者さんは、全体の約5%だと知って驚きました。
でも、わが子を心配する親御さんの気持ちも分かりますね。

松藤凡Dr: そうですね。
子どもは、いつなんどき病気の症状が出るかわかりません。
もしおかしいなと思ったら、病院を受診していただくことは大切なことと思います。

二見いすず: そうですね。

松藤凡Dr: ただ、夜間や休日に救急病院を受診される場合は、昼間の診療時間内に比べて、スタッフが少なかったり、検査機器も止まってしまっている場合もあります。
夕方から具合が悪くなった場合は夜間に、というのは仕方がありませんが、昼間に具合が悪くなったことに気付いたら、より詳しい診察を受けるためにも、診療時間内に受診することをおすすめしたいですね。

二見いすず: 昼間の方がより充実した医療体制で診て頂けるということですね。

松藤凡Dr: そうですね。
全国的に小児科医の不足が言われていますが、鹿児島県も例外ではありません。
患者さんを助けたいと思っていても、医師不足が深刻な今、大変厳しい現状があるのも事実です。

二見いすず: 「いつでも診てもらえるから」と簡単に考えるのではなく、昼間の通常診療時間内の診察と夜間救急を使い分けることが必要ですね。

松藤凡Dr: そうですね。
子ども達の命をしっかりと守っていくため、お母さんと小児科医が協力していきたいものです。

二見いすず: では、救急に対応しないといけない場合と、そうでない場合はどのように見分ければいいのでしょうか。

松藤凡Dr: まずは、かかりつけ医を持つことをおすすめします。
日頃のお子さんの状態を知っている医師に診てもらえば、診断しやすいと思います。

二見いすず: では、かかりつけ医に相談できない場合は、いかがですか。

松藤凡Dr: はい。
やはり、お子さんの状態が悪くなったら、診てみなければわかりませんので、病院を受診していただくしかないですね。
特に、けいれんや呼びかけても反応がない意識障害などがあったら、深刻な病気の場合が多いので、すぐに消防署などに連絡をして、救急を受診していただきたいと思います。

二見いすず: わかりました。

松藤凡Dr: また、発熱があっても、きげんがよかったり、食欲があったり、目がいきいきとしていれば、風邪の可能性が高いので、そんなに心配しなくてもいいと思います。
実は、鹿児島県では、昨年8月から、「小児救急電話相談」という事業が始まり、プッシュフォンでシャープを押して8000番を押せば、夜7時から11時までは、年中無休で相談に乗ってくれる電話窓口もあるんですよ。
携帯電話でも利用できます。

二見いすず: お子さんがけいれん、意識障害が起こったら、すぐに救急を受診し、軽症でも、自分では判断するのが不安な場合は、電話相談を利用するのもいいですね。
プッシュフォンでシャープを押して8000番ですね。
よく分かりました。
ありがとうございました。

松藤凡Dr: ありがとうございました。