二見いすず：	今月は、メンタルヘルスについて、鹿児島県医師会の長友医継（ながともいつぎ）ドクターにお話を伺っています。 長友さん、今週もよろしくお願いいたします。
長友医継Ｄｒ：	よろしくお願いいたします。
二見いすず：	さて、メンタルヘルスといいますとどういう病気があるのでしょうか。
長友医継Ｄｒ：	そうですね。 代表的なものに、統合失調症、うつ病、アルコール依存症などの依存症などがあります。
二見いすず：	なるほど。 その中で今日お話いただくのはどの病気でしょうか。
長友医継Ｄｒ：	全て重要ですが、まず「統合失調症」を取り上げたいと思います。
二見いすず：	なんとなく耳にしたことはあるのですがどういう病気なのでしょうか。
長友医継Ｄｒ：	はい。 まず、症状としては、自閉、つまり、自分の殻に閉じこもるとか、自発性の減退が挙げられます。
二見いすず：	なるほど。
長友医継Ｄｒ：	また、喜怒哀楽を感じにくくなったり、妄想や思考が止まるなどの考えの障害がでたり、実際にはないものが見えたりする幻視や、何もないのに音が聞こえたりする幻聴などの幻覚がでてくることもあります。
二見いすず：	それは、ご本人はもちろん、周りの方も大変ですね。
長友医継Ｄｒ：	そうですね。 代表的なパターンとしては、引きこもって何もしなくなりゴロゴロするパターン、幻覚や妄想などに左右され、一般的ではない行動が見られるパターン、興奮状態や、その逆の状態である、全く自ら動いたり話したりできなくなる状態を繰り返すパターンなどがあります。
二見いすず：	いろいろなパターンがあるのですね。 原因は何でしょうか。
長友医継Ｄｒ：	そうですね。 原因の一つは、その人が持っている素質のようなものがあり、そこへ環境などが影響して、発症すると言われています。
二見いすず：	なるほど。 では、治療はどういったものがありますか。
長友医継Ｄｒ：	はい。 薬物治療や作業療法などがあります。 メンタルヘルスも、ほかの病気と同じで、早期発早期治療が大切です。 気になる症状があったら、まずは病院へご相談されるといいでしょう。
二見いすず：	よくわかりました。 症状が重くならないうちに、気になることがあればまずは相談してみては、ということですね。
長友医継Ｄｒ：	そうですね。 また、ご本人では、病気に気付きにくい方も多いですので、ご家族が気をつけてあげるのも必要かもしれません。
二見いすず：	わかりました。 長友さん、今週も貴重なお話をありがとうございました。
長友医継Ｄｒ：	ありがとうございました。