『アレルギー性鼻炎』 ゲスト:内薗明裕ドクター



二見いすず: メンタルヘルスについて、鹿児島県医師会の長友医継(ながともいつぎ)ドクターにお話を伺っています。
長友さん、今週もよろしくお願いいたします。

長友医継Dr: よろしくお願いいたします。

二見いすず: 先週は、うつ病の症状と最近の傾向についてうかがいました。
では、治療はどのようにするのでしょうか。

長友医継Dr: はい。
薬物治療と精神療法、そして休養が大切です。

二見いすず: はい。
お薬といいますと、少し抵抗のある方もいらっしゃるのではないでしょうか。

長友医継Dr: はい。
薬へ依存してしまうのでは、と心配される方もいらっしゃいますが、現代の薬は、とても進歩していますので、まずは、病院へ相談してお話を聞いてみられるといいと思います。

二見いすず: そうですね。
また、休養も大切なんですね。

長友医継Dr: そうです。
よく患者さんにお話するのですが、うつ病のときは、人を車に例えると、ガソリンが入っていない状態なんですよ、ということです。

二見いすず: はい。

長友医継Dr: ガソリンが入っていないのに、走ろうとしても走れません。
また、少しガソリンが入ったからといって、むやみに走ったら、またすぐガソリンが切れて走れなくなってしまいます。

二見いすず: そうですよね。

長友医継Dr: ですから、うつ病になったら、無理をせず、ゆっくり休養をとって、ガソリンが満タンになるのを待ちましょう、ということなんです。

二見いすず: なるほど。
では、周りの方へのアドバイスはありますでしょうか。

長友医継Dr: 周りの方も、ゆっくり休養をとることを、見守ってあげて、無理に走らそうと励ましたりするのは、逆効果だと知っていただきたいものです。

二見いすず: :つい、元気づけたくて「頑張って」という言葉をかけて、励ましてしまいそうになりますよね。
よくわかりました。

長友医継Dr: うつ病に限らず、メンタルヘルスのさまざまな病気は、特別な病気ではなく、誰にでも起こりうるものです。
日頃、ストレスをためこまないように、工夫をしながら生活していただきたいと思います。
もし心の状態がおかしいなと思ったら、あまり恥ずかしがらずに、早めに精神科や心療内科へ相談していただくといいと思います。

二見いすず: なるほど。
メンタルヘルスも早期発見早期治療ですね。

長友医継Dr: その通りです。
最近は、足を運びやすい雰囲気のクリニックも増えていますので、気を楽にして、受診をしてみてください。

二見いすず: よくわかりました。
長友さん、5週に渡り、貴重なお話をありがとうございました。

長友医継Dr: ありがとうございました。