二見いすず: | 6月に入りました。 今月は、梅雨の時期に増えてくる食中毒について、鹿児島県医師会の徳田浩一(とくだこういち)ドクターにお話を伺ってまいります。 徳田さん、よろしくお願いいたします。 |
徳田浩一Dr: | よろしくお願いいたします。 |
二見いすず: | 梅雨時になりますと、例年食中毒のニュースなどを耳にする機会が多くなりますね。 やはり、食中毒はこの時期に起こりやすいのでしょうか。 |
徳田浩一Dr: | はい。梅雨時から秋までは多くなります。 湿度が高まり、気温が高くなるのが要因です。 |
二見いすず: | なるほど。 湿度と気温が高くなると、増えるのですね。 |
徳田浩一Dr: | そうですね。 ただし、最近は、冷暖房設備などが整ってきたこともあり、冬でも室内が暖かい場合も多くなりました。 食中毒も1年中起きる可能性が高くなっています。 |
二見いすず: | なるほど。 では、これからの時期はもちろん注意が必要ですが、1年中気をつけていきましょう、ということですね。 では、食中毒にはどのようなものがあるのでしょうか。 |
徳田浩一Dr: | はい。 梅雨時から秋にかけて多くみられる代表的なものは、サルモネラ、カンピロバクター、腸炎ビブリオ、黄色ブドウ球菌、病原性大腸菌などがあります。 |
二見いすず: | はい。 |
徳田浩一Dr: | また、冬に多いのは、ノロウイルスです。 |
二見いすず: | ノロウイルスは、最近、ニュース等でよく耳にしますね。 |
徳田浩一Dr: | そうなんです。 実は、季節を問わず、食中毒の患者さんの半分から七割くらいは、ノロウイルスなんですよ。 |
二見いすず: | えっ、そうなんですか。気をつけないといけませんね。 |
徳田浩一Dr: | そうですね。 また、ノロウイルスが多いとはいっても、これからの時期に増えてくるサルモネラ、カンピロバクター、腸炎ビブリオ、黄色ブドウ球菌、病原性大腸菌なども、もちろん注意していただきたいと思います。 |
二見いすず: | そうですね。 たくさんの食中毒の名前を挙げていただいていますが、やはり、それぞれ注意点などは違うのでしょうか。 |
徳田浩一Dr: | はい。 それぞれ、原因となる食品の種類も異なりますし、予防法や潜伏期間も異なります。 |
二見いすず: | そうなんですね。 では、それぞれの食中毒について、その特徴を知り、暮らしの中で注意していくことが必要ですね。 |
徳田浩一Dr: | その通りです。 |
二見いすず: | では、来週から3週に渡り、さまざまな食中毒について、気をつけたい食品や予防法、対処法などについて、お話をうかがっていきたいと思います。 徳田さん、来週からもよろしくお願いいたします。 本日はありがとうございました。 |
徳田浩一Dr: | ありがとうございました。 |