『性感染症』 ゲスト:波多江正紀ドクター



二見いすず: 今月は性感染症について、鹿児島県医師会の波多江正紀(はたえまさゆき)ドクターにお話を伺っています。
よろしくお願いいたします。

波多江正紀Dr: よろしくお願いいたします。

二見いすず: 先週は性感染症の例や鹿児島の現状について伺いました。
今週は、その予防法についてお願いいたします。

波多江正紀Dr: はい。
性感染症の予防には、軽々しい性行動は慎むということがもっとも大切です。
性行為を介して感染するものですから、不特定多数の人と性交渉を行うと、感染する可能性は高まるということになります。

二見いすず: なるほど。

波多江正紀Dr: また、性感染症の予防においては、相手がそういう人だと分からない場合が多いわけですから、性交渉を行う場合にはコンドームをしっかりつけるということが大切です。
ただし、コンドームは、性行為の最初からきちんとつけていないと感染は防ぐことができません。
このことは性感染症予防に関しては、非常に大切なポイントです。

二見いすず: なるほど。
性感染症予防について、正しい知識が必要ですね。

波多江正紀Dr: そうですね。
なぜか、性感染症は、ほかの病気に比べ、軽く考えていらっしゃる方も見受けられます。
しかし、感染したら、女性だと不妊になったり、数年以上経過して癌になったりする可能性もある深刻な病気であることを忘れないでいただきたいのです。
ひとごとのように思わず、もしかしたら、人生に大きなダメージを与える深刻な問題にもつながりかねないという危機感を持っていただきたいですね。

二見いすず: 女性の場合、不妊になったり、癌になったりする可能性もあるとは、驚きました。
性感染症は、大変深刻な問題であることは、多くの方が意識を持っていただきたいものです。
先週のお話では、感染してもあまり自覚症状がないということだったんですが、ちょっと気になるなと思われた方は、どうしたらいいのでしょうか。

波多江正紀Dr: 下腹部に痛みを感じたり、オリモノがあって、おかしいなと思ったら、医療機関にぜひ相談していただきたいと思います。
そのとき、パートナーの症状も見落とさないでいただきたいです。

二見いすず: 性感染症の検査と治療はどのようなものなのでしょうか。

波多江正紀Dr: はい。
まずは細胞、粘液を採取して検査を行い、感染しているかどうかを調べます。
感染が確認されれば、薬などで治療を行います。
費用は、検査と治療を含めても5000円くらいで可能だと思います。

二見いすず: そうですか。

波多江正紀Dr: 治療する場合には、もし陽性であればパートナーも一緒に治療していただくことが最も大切なことだと思います。
そうしないと、感染がお互いに行ったり来たりして治らないということになります。
手遅れにならない前に、きちんと向き合って、治療していただきたいと思います。

二見いすず: わかりました。
治療する場合には、パートナーとしっかり話し合い、2人できちんと治療することが大事だということですね。
そして、お話にもありましたが、女性ですと将来的に深刻な問題になることもありますので、ぜひ気をつけていただきたいと思います。
性感染症の予防について鹿児島県医師会の波多江正紀(はたえまさゆき)ドクターにお話を伺いました。
来週も引き続きよろしくお願いいたします。

波多江正紀Dr: よろしくお願いいたします。