『リウマチ』 ゲスト:大坪秀雄ドクター



二見いすず: 今月は、「リウマチ」について、鹿児島県医師会の大坪秀雄(おおつぼひでお)ドクターにお話うかがっています。
大坪さん、今週もよろしくお願いいたします。

大坪秀雄Dr: よろしくお願いいたします。

二見いすず: 先週は、リウマチが関節に起こる疾患のことであり、腎臓や腸、肺の病気を合併して引き起こす可能性のある病気だとうかがいました。
いまだ原因がはっきり解明されていない病気ということで、効果的な予防法がないので、早期発見早期治療がとても大切ということでした。

大坪秀雄Dr: はい。その通りです。
早期発見早期治療が必要な理由の一つに、関節の破損を防ぎたいということがあります。

二見いすず: リウマチによる炎症が続くと、骨が破損してしまうんですよね。

大坪秀雄Dr: そうなんです。
炎症が続くと、関節のところの軟骨や骨が破損してしまいます。
そうなると、骨同士がくっついて動かしづらくなったり、逆に骨と骨が離れてしまってグラグラの状態になってしまったりして、思う方向へ動かせなくなるということにつながります。

二見いすず: どちらも、辛い状態ですね。
では、そうなる前にリウマチの症状をストップさせたいと思いますが、どういった症状が出たら、医療機関へご相談したらいいのでしょうか。

大坪秀雄Dr: はい。
自覚症状としては、手首の関節に最初に現れる場合が多いといわれています。

二見いすず: 手首がどのようになるのでしょうか。

大坪秀雄Dr: はい。
手首、指の第二関節、指の付け根がはれるという症状が現れます。
また、同時に痛みも感じます。

二見いすず: なるほど。

大坪秀雄Dr: また、リウマチは、左右共に同時にはれるという特徴があります。
手のはれを感じたら、両手をチェックしてみてください。

二見いすず: 分かりました。
ほかに、自覚症状はどんなものがありますか。

大坪秀雄Dr: はい。
よく言われるのが、「朝のこわばり」です。

二見いすず: 朝のこわばり、と言いますと・・・。

大坪秀雄Dr: はい。
朝起きたとき、手がこわばったり、ベッドから動きにくいと感じることがあると、要チェックです。
最初動きづらくて、少し動かすと大丈夫になる場合もあるので、すぐに忘れてしまいがちですが、リウマチの可能性があることを覚えておいていただきたいと思います。

二見いすず: そうなんですね。
朝、体を動かしづらいなと思ったら、要注意ですね。

大坪秀雄Dr: そうですね。
手のはれや朝のこわばりを感じたら、医療機関へ相談していただければ、採血などで検査をすることができます。
関節のはれは、リウマチ以外の病気の場合もあるので、きちんと調べていただいた方がいいと思います。

二見いすず: よく分かりました。
手のはれ、朝のこわばりを感じたら、医療機関へ相談し、リウマチの早期発見・早期治療につなげるということが大切なんですね。
大坪さん、来週もよろしくお願いいたします。

大坪秀雄Dr: よろしくお願いいたします。