『リウマチ』 ゲスト:大坪秀雄ドクター



二見いすず: 5週にわたり「リウマチ」について、鹿児島県医師会の大坪秀雄(おおつぼひでお)ドクターにお話うかがってまいりました。
今週もよろしくお願いいたします。

大坪秀雄Dr: よろしくお願いいたします。

二見いすず: 最終日の今日は、これまでのまとめをしたいと思います。
まず、リウマチは、関節のはれ、いたみがあり、その炎症で関節を破損し、体を動かしづらくなるという症状があると伺いました。
そして、腎臓、腸、肺など、体全体にも合併症を引き起こす原因にもなりうると伺いました。

大坪秀雄Dr: その通りです。

二見いすず: こわい病気であることは確かですが、現在、治療法がずいぶん進んでいることもうかがいました。

大坪秀雄Dr: はい。
飲み薬での段階的な治療を経て、それでも改善が見られない場合は、生物学的製剤という薬を使って、リウマチ患者さんの関節液中に増えるTNF,IL6という物質の活動をそれぞれ抑制することによって、以前のような寝たきり状態になることがほぼ防げるようになってきました。

二見いすず: はい。それは、大変心強いニュースですよね。

大坪秀雄Dr: そうですね。
ただし、治療薬があるからといって、リウマチを放置しておいてはいけないということも、ぜひ注意していただきたいことの一つです。
治療薬でリウマチの炎症は治療できますが、炎症によって破損してしまった骨は、元に戻すことはできません。
ですので、やはり、早期に発見して、早くからしっかり治療するようぜひとも心がけていただきたいと思います。

二見いすず: そうですね。
そのために、自覚症状も教えていただきました。
もう一度、お話くださいますか。

大坪秀雄Dr: はい。
まず症状として現れるのは、手首、指の第二関節、付け根のはれと痛みが、左右共に起こります。

二見いすず: はい。

大坪秀雄Dr: また、朝起き上がるとき、体が動きづらいと感じたら、医療機関で検査されることをおすすめいたします。

二見いすず: わかりました。
両手のはれといたみ、朝のこわばりなどを感じたら、リウマチの可能性もあるので、ぜひ医療機関へ相談してみてください。

大坪秀雄Dr: そうですね。

二見いすず: また、女性が男性に比べて、かかりやすく、ホルモンバランスも関係しているということですので、女性の方は特に注意していただきたいですね。

大坪秀雄Dr: その通りです。

二見いすず: また、喫煙も関連があるかもしれないということですので、その点も覚えておきたいものですね。

大坪秀雄Dr: そうですね。

二見いすず: 5週にわたりまして、「リウマチ」の症状や治療法について、県医師会の大坪秀雄ドクターにお話をうかがいました。
貴重なお話をありがとうございました。

大坪秀雄Dr: ありがとうございました。