『リウマチ』 ゲスト:大坪秀雄ドクター



二見いすず: 今月は「インフルエンザ」についてお伝えしています。
先週に引き続き、鹿児島県医師会の南武嗣(みなみたけつぐ)ドクターにお話をうかがいます。
南さん、どうぞよろしくお願いいたします。

南武嗣Dr: よろしくお願いいたします。

二見いすず: 先週は、インフルエンザの感染と予防接種についてお話をうかがいました。
予防のために、手洗い、うがいをこまめにすること、部屋の乾燥を防ぐこと、人ごみを避けることなどが有効ということでしたね。
また、予防接種についても、できるだけ受けた方がいいということでした。

南武嗣Dr: そうですね。
予防接種につきましては、特に、子どもさんやお年よりはインフルエンザが重症化すると、深刻な合併症を引き起こす場合もありますので、ぜひ接種をおすすめしたいと思います。

二見いすず: 分かりました。
では、インフルエンザにかかってしまったときの対策についてはいかがでしょうか。
インフルエンザにはどのような治療法があるのでしょうか。

南武嗣Dr: はい。
発症して48時間以内に抗ウイルス剤のタミフルという薬を飲むか、リレンザという薬を吸入すると症状が軽減されるといわれています。

二見いすず: そうなんですね。
タミフルといえば、子どもさんの異常行動の恐れがあると聞いたことがあるのですが・・・。

南武嗣Dr: そういったニュースが流れたときもありましたが、現在は、インフルエンザ時の子どもの異常行動の原因が、タミフルとは言い切れないという報告がなされています。
インフルエンザの高熱によって起きる可能性もありますからね。
つまり、現在のところ統一した見解が得られていないので、インフルエンザにかかったら、タミフルを服用するしないにかかわらず約2日間は保護者の注意が必要とされています。

二見いすず: そうなんですね。
では、インフルエンザにかかったら、医療機関でいただいたお薬で治療するとともに、家庭ではどのようなことに気をつけるといいでしょうか。

南武嗣Dr: はい。まずは、休養が大切です。
そして、水分補給ですね。
イオン飲料などもいいですよ。
また、ウイルスを撃退できるように、消化がよく栄養のあるものを食べて、体力をつけてください。

二見いすず: 分かりました。
では、インフルエンザにかかると、一般的にはどれくらい安静にしたらよいのでしょうか。

南武嗣Dr: はい、人によって症状もいろいろですが、予防接種をしていない場合は、治るまでに1週間くらいかかる場合もあるようです。

二見いすず: 感染を広げることを防ぐためにも、しばらくは自宅で療養という方が良さそうですね。

南武嗣Dr: そうですね。
また、やむをえず外出する場合は、周囲に飛まつが飛び散らないように、マスクを着用したり、ティッシュペーパーで口を覆うようにしたりする配慮も必要ですね。
咳エチケットと呼ばれています。

二見いすず: 分かりました。
インフルエンザにかからないためには、日ごろの生活習慣と、ワクチン接種が大切だということ。
そして、かかってしまったらお薬で治療するとともに、休養と栄養補給、そして周囲への感染拡大への配慮も大切、ということですね。

南武嗣Dr: はい。そうですね。
この番組をお聞きの方で、ご自分やご家族など、予防接種がまだだという方は、ぜひお近くの医療機関へ相談してみてください。

二見いすず: よく分かりました。
今週は、インフルエンザについて、鹿児島県医師会の南武嗣(みなみたけつぐ)ドクターにお話を伺いました。
南さん、ありがとうございました。

南武嗣Dr: ありがとうございました。