『リウマチ』 ゲスト:大坪秀雄ドクター



二見いすず: 今月のテーマは「インフルエンザ」です。
先週に引き続き、鹿児島県医師会の南武嗣(みなみたけつぐ)ドクターにお話をうかがいます。
南さん、どうぞよろしくお願いいたします。

南武嗣Dr: よろしくお願いいたします。

二見いすず: 今月前半は、インフルエンザについてお話をうかがってきました。
今日からは、2週にわたり、気になる「新型インフルエンザ」についてお伺いしたいと思います。
最近ニュースなどでもひんぱんに耳にするのですが、「新型インフルエンザ」とはいったい何ですか?

南武嗣Dr: はい。
「新型インフルエンザ」とは、これまで人で一度も流行したことがなかったインフルエンザ、または、過去数十年間にわたって流行したことがないインフルエンザのことを言います。

二見いすず: といいますと、つまり、人に「免疫」がない、インフルエンザということでしょうか。

南武嗣Dr: その通りです。
人が全く免疫を持っていないということは、一度発生すると、世界中で大流行して、大きな被害を出す可能性があるということなんです。

二見いすず: それは大変なことですね。
でも、その「新型インフルエンザウイルス」は、どういうところから発生する可能性があるのですか?

南武嗣Dr: はい。
現在、新型インフルエンザウイルスに変異するかもしれないといわれているのが、H5N1と言われる鳥インフルエンザウイルスです。
従来は鳥から鳥への感染で、人に感染することはなかったのですが、現在、鳥から人への感染が確認され、限られた範囲内ですが人から人への感染も確認されています。

二見いすず: そうなんですね。
鳥インフルエンザの人から人への感染も確認されているんですね。
それは、大変脅威ですね。

南武嗣Dr: そうなんです。
もし人から人へ容易に感染するウィルスに変異すると、先ほど申し上げたように、大半の方には免疫がないので、短時間で世界中に感染が広がる可能性があるんです。

二見いすず: なるほど。

南武嗣Dr: また、H5N1以外の鳥インフルエンザウイルスでも、新型に変異する可能性も指摘されており、近い将来、なんらかの形で、新型インフルエンザが流行する可能性は高いと思われます。

二見いすず: なるほど。
それでニュースでもひんぱんに取り上げられているのですね。

南武嗣Dr: そうですね。
ですから、万が一の大流行にそなえて、いろいろな準備を進めておくということも大切だと思います。

二見いすず: わかりました。
では、来週も「新型インフルエンザ」について、引き続きお話を伺います。
お話は、鹿児島県医師会の南武嗣(みなみたけつぐ)ドクターでした。
南さん、今週もありがとうございました。

南武嗣Dr: ありがとうございました。