『リウマチ』 ゲスト:大坪秀雄ドクター



二見いすず: 2009年に年がなりまして、はじめてのドクタートークです。
気持ち新たにスタートしたいと思います。
さて、今月のテーマは「受験生の健康管理」です。
鹿児島県医師会の佐藤大輔(さとうだいすけ)ドクターにお話をうかがってまいります。
佐藤さん、どうぞよろしくお願いいたします。

佐藤大輔Dr: よろしくお願いいたします。

二見いすず: 受験シーズン真っ最中ですね。
きっと受験生のみなさんは、お正月返上で頑張っていらっしゃる方も多いかもしれませんね。

佐藤大輔Dr: そうですね。
まさに最後の仕上げを頑張られていることでしょうね。

二見いすず: 志望校の合格を目指して、希望にあふれて勉強を頑張る反面、不安や緊張といった心の状態にもなりやすいかもしれませんね。
佐藤さんは、精神科医でいらっしゃいますが、このあたりいかがなのでしょうか。

佐藤大輔Dr: そうですね。
二見さんのおっしゃるとおり、目標に向かって懸命に頑張る分、試験本番のときに力を発揮できなかったらどうしようとか、もしも合格できなかったら・・・という不安が頭をよぎり、それがストレスとなる場合もあります。

二見いすず: なるほど。
ストレスを感じると、どうなるのでしょうか。

佐藤大輔Dr: はい。
受験生に現れやすいストレスの症状は、眠れない、食欲がなくなる、夜中に不安発作が起こる、などという身体症状として出る場合が多いようです。

二見いすず: ストレスが身体の症状として現れるのですね。

佐藤大輔Dr: そうなんです。
特に試験直前の1月から2月ごろに現れやすいようですね。

二見いすず: なるほど。
試験が近づくにつれて、不安が大きくなっていくという気持ちも、よく分かる気がします。

佐藤大輔Dr: そうですね。
懸命に努力し、合格への夢を描いて一生懸命努力しているのですから、「もしも・・・」ということをイメージしたときに、不安になり、ストレスを感じるのは、ごくごく当たり前のことです。

二見いすず: なるほど。

佐藤大輔Dr: ですから、これをお聞きの受験生のみなさんには、「不安を感じているのはあなただけはない」ということをお伝えしたいですね。

二見いすず: そうですよね。
「不安を感じて当たり前!」と思えれば、気がラクになりますね。

佐藤大輔Dr: そうですね。
ストレスを感じたら、親しい友人や家族と話したり、運動や趣味で上手に息抜きしたりするのもいいです。
また、受験生を見守るご家族についてですが、一番プレッシャーを感じているのは受験生なのに、親自身が不安に陥ってしまって、親子神経症のような状態になってしまう場合があります。
親が取り乱すと、不安のキャッチボールとなってしまうので、いい影響を与えませんので注意したいものですね。

二見いすず: そうですね。

佐藤大輔Dr: 親御さんは、「受験生は不安で当たり前だから、大丈夫」と思いながら、平常心を心がけてください。
受験生のストレスは、一過性のものですから、どーんと構えるのが一番ですよ。

二見いすず: よくわかりました。
鹿児島県医師会の佐藤大輔(さとうだいすけ)ドクターにお話を伺いました。
佐藤さん、ありがとうございました。

佐藤大輔Dr: ありがとうございました。