『リウマチ』 ゲスト:大坪秀雄ドクター



二見いすず: 今月のテーマは「受験生の健康管理」です。
鹿児島県医師会の佐藤大輔(さとうだいすけ)ドクターにお話をうかがっています。
佐藤さん、今週もどうぞよろしくお願いいたします。

佐藤大輔Dr: よろしくお願いいたします。

二見いすず: 先週は、この時期におこりやすい受験生のストレスの症状についてお話を伺いました。
ストレスが原因で、不安定になったり、不眠に陥ったりという身体の症状が出やすいということでしたね。

佐藤大輔Dr: これからの時期が、最後のストレスの波がくるころですね。

二見いすず: なるほど。
でも、「不安があって当たり前」と思うことで、逆にストレスを受け入れて、その状態を自然なものと考えれば、気がラクになるということでしたね。

佐藤大輔Dr: その通りです。
受験生には不安もセットになっていると思えば、みんな条件は同じです。
頑張ってきたことを信じて、最善を尽くすことを考えるといいと思います。

二見いすず: そうですね。
では、不安は当たり前と受け入れるということで、試験本番に向けて、少しでもいい状態にもっていくためのアドバイスをお願いいたします。

佐藤大輔Dr: はい。
まず、寝る前4時間のカフェイン摂取を避けることや、ぬるめの入浴や音楽など、自分なりのリラックス方法を探して取り入れて質のいい睡眠を心がけていただきたいと思います。
目が覚めたら自然の光に当たり、体内時計のスイッチを入れることなどもいいですよ。

二見いすず: 受験勉強で夜更かし、徹夜などが続いてきたかもしれませんが、仕上げのこれからの時期は、体調を整えるためにもいい睡眠も必要なんですね。

佐藤大輔Dr: そうですね。
試験はだいたい午前中からスタートしますから、試験日の少なくとも1ヶ月前からは、早寝早起きの習慣をつけて、試験の時間に頭がさえている状態に身体を慣らしておくことも大切です。

二見いすず: なるほど。
試験当日に急に早起きしても、かえって頭がぼーっとするかもしれませんね。

佐藤大輔Dr: そうですね。
なかなか夜型を変えるのは難しいですが、一度は頑張って早起きをすると自然に早寝したくなるので、習慣づけやすいと思いますよ。

二見いすず: なるほど。
早寝早起きではなく、早起き早寝ということですね。

佐藤大輔Dr: そうです。
質のいい睡眠をとって、一日のリズムを試験日に合わせて整えることで、当日に実力を発揮しやすくなると思います。
そのほか、基本的なことですが、規則正しく栄養を考えた3度の食事、規則的な軽い運動なども大切です。

二見いすず: そうですね。

佐藤大輔Dr: さきほど、ストレスは当たり前と申し上げましたが、生活のリズムを整えても、不眠の症状が重い場合や、逆に十分眠っても日中の眠気がとれないという場合は、専門医にご相談ください。
お薬の使用も含めて、相談に乗ってくれると思います。

二見いすず: わかりました。
症状が重い場合は、専門医にご相談ください、ということですね。
本日は、鹿児島県医師会の佐藤大輔(さとうだいすけ)ドクターにお話を伺いました。
佐藤さん、ありがとうございました。

佐藤大輔Dr: ありがとうございました。