二見いすず: | 今月のテーマは「受験生の健康管理」です。 鹿児島県医師会の佐藤大輔(さとうだいすけ)ドクターにお話をうかがっています。 佐藤さん、今週もどうぞよろしくお願いいたします。 |
佐藤大輔Dr: | よろしくお願いいたします。 |
二見いすず: | 先週は、試験本番に向けての準備期間として、この時期の生活リズムの整え方などについてお話を伺いました。 本日は、試験直前、そして試験当日の心の持ち方について、お話をお願いいたします。 |
佐藤大輔Dr: | はい。 これまで努力を続けてこられたことを発揮するためにも、緊張を少しでも和らげるといいでしょう。 そのためには、模試をたくさん受けておいて試験の雰囲気に慣れて、緊張を低下させるという方法もあると思います。 |
二見いすず: | なるほど。試験に慣れておくのですね。 |
佐藤大輔Dr: | そうですね。 そして、会場を下見に行ったり、交通の時間をはかったり、悪天候の場合はどうするかなど、準備や予行をしておくと、より安心感が高まりますよね。 |
二見いすず: | そうですね。 |
佐藤大輔Dr: | はい。 気持ちとしては、もうすぐ試験だと緊張が高まり、不安がよぎることもあるのは、みんな同じということを忘れずに、これまでがんばってきたことを信じて、最善を尽くそうと思っていただければいいと思いますよ。 |
二見いすず: | そうですよね。 では、試験当日はいかがでしょうか。 |
佐藤大輔Dr: | はい。 具体的には試験会場で心を落ち着け、脳の働きを活発にするのに、腹式呼吸もおすすめですよ。 |
二見いすず: | 腹式呼吸といいますと、おなかで呼吸を・・・。 |
佐藤大輔Dr: | そうです。 ストレスや緊張を感じると、無意識に呼吸が浅くなります。 呼吸が浅くなると脳を含め、酸素供給量が減ってしまうので、腹式呼吸でリラックスしましょう。 |
二見いすず: | わかりました。最後の仕上げは、腹式呼吸ですね。 |
佐藤大輔Dr: | はい。 方法としては、両手をおへその下あたりにあてます。 そして鼻から5秒くらいかけてゆっくり息を吸います。 このときおなかをぽっこり膨らませてください。 |
二見いすず: | はい。 |
佐藤大輔Dr: | そして、今度は口から10秒くらいかけてゆっくり息を吐きます。 このとき、徐々におなかがへこむようにします。 これを5回ほど繰り返してください。 |
二見いすず: | 両手をおへその下にあて、鼻から5秒かけて息を吸い、おなかをふくらませるんですね。 そして、今度は10秒くらいかけてゆっくり口から息をはくんですね。 よくわかりました。 ぜひ受験生のみなさんに試していただきたいですね。 |
佐藤大輔Dr: | そうですね。 試験当日は、今までの努力を信じて最善を尽くすとういう清々しい気持ちで、できるだけリラックスして実力を発揮してしただきたいですね。 |
二見いすず: | そうですね。 3週にわたり、「受験生の健康管理」につきまして、鹿児島県医師会の佐藤大輔(さとうだいすけ)ドクターにお話を伺いました。 来週からは、2週にわたり「子どものうつ」について、お話をうかがいます。 佐藤さん、今週もありがとうございました。 |
佐藤大輔Dr: | ありがとうございました。 |