『摂食障害』 ゲスト:武井美智子ドクター



二見いすず: 3月のドクタートークは、「肩こり」をテーマにお送りいたします。
お話は、鹿児島県医師会の増田明敏(ますだあきとし)ドクターです。
よろしくお願いいたします。

増田明俊Dr: よろしくお願いいたします。

二見いすず: 肩こりといいますと、私の周りでも悩んでいる方がとても多いです。
肩こりといえば、肩にゴリゴリとしたこりができたり、痛みを感じたりするもの、というイメージがあります。

増田明俊Dr: はい。
肩こりとは、頸(くび)の後ろから肩および背中にかけて、慢性的な張り感や重苦しさ、痛みなどを感じる症状を言います。

二見いすず: 慢性的に痛みがあると辛いですよね・・・。
やはり、肩こりは、同じ姿勢でパソコンに向かっている方や立ち仕事の方、運動不足の方などに多いのでしょうか。

増田明俊Dr: そうですね。そういったケースもあります。
ただし、肩こりの原因は、それだけではないのですよ。

二見いすず: えっ、そうなんですか。

増田明俊Dr: はい。
肩こりには、大きく分けて、「本態性肩こり」と「症候性肩こり」の2種類があります。

二見いすず: はい。

増田明俊Dr: 簡単に言いますと、肩に負担がかかる仕事をされている方や、姿勢が悪い方に見られる「本態性肩こり」。

二見いすず: はい。

増田明俊Dr: そして、さまざまな病気が原因で起こる「症候性肩こり」があるんです。

二見いすず: なるほど。
肩こりは、生活習慣が原因だと思っていました。
病気が原因の場合もあるんですね。

増田明俊Dr: そうなんです。
肩こりは、身近な症状なので、深刻に受け止められないケースも多いのですが、病気が原因の場合があることも知っておいていただきたいと思います。

二見いすず: そうですね。
病気が原因の場合は、そのままにしておくと、病気が進行してしまうかもしれませんね。

増田明俊Dr: はい。その通りです。
病気が原因で肩こりの症状が出た場合、体や心からのSOSです。
「ちょっと疲れただけだ」などと、勝手に思い込まず、医療機関で一度診察を受けていただくことをおすすめしたいと思います。

二見いすず: そうですね。
つい、「肩こりくらいで・・・」と我慢してしまいそうになりますが、病気が原因の場合もあるので、一度整形外科へ相談して、自分の肩こりの原因を把握しておくことは、とても大切ですね。
来週もひきつづき、肩こりについて伺います。
お話は、鹿児島県医師会の増田明敏(ますだあきとし)ドクターでした。
ありがとうございました。

増田明俊Dr: ありがとうございました。