『摂食障害』 ゲスト:武井美智子ドクター



二見いすず: 今月のドクタートークは、「肩こり」をテーマにお送りしています。
先週に引き続き、お話は、鹿児島県医師会の増田明敏(ますだあきとし)ドクターです。
よろしくお願いいたします。

増田明俊Dr: よろしくお願いいたします。

二見いすず: 前回は、肩こりには、生活習慣などが原因の「本態性肩こり」と、何らかの病気が原因の「症候性肩こり」があると伺いました。
前回のお話では、病気が原因の場合もあるので、肩こりを甘く見ず、医療機関できちんと診断してもらった方がいい、とのことでした。

増田明俊Dr: そうですね。

二見いすず: では、病院ではどのように診断されるのでしょうか。

増田明俊Dr: はい。まずは、問診を行います。
肩こりの原因が病気でないかどうか診察し、その結果、病気が原因でないと診断した場合は、過労、運動不足、冷え、ストレス、睡眠不足などによる「本態性肩こり」の可能性を考えます。

二見いすず: なるほど。

増田明俊Dr: 「本態性肩こり」は、体型が原因の場合もあり、女性は首が長くてなで肩の方、男性は筋肉質・いかり肩の方に多いですね。
また、姿勢で言いますと、猫背の方に多いようです。

二見いすず: なるほど。
過労、運動不足、冷え、ストレス、睡眠不足の方、それから、なで肩、猫背など、体型や姿勢のくせなども関係があるのですね。

増田明俊Dr: そうですね。
そういった条件にあてはまる方は、「本態性肩こり」の可能性が高いと思われます。

二見いすず: なるほど。
「本態性肩こり」と診断された場合は、どのような治療が行われるのでしょうか。

増田明俊Dr: はい。
この場合は、病気が原因ではないので、肩こりを引き起こしている習慣や姿勢などの改善を指導します。

二見いすず: 例えば・・・

増田明俊Dr: はい。
事務職や立ち仕事で同じ姿勢が続く方には、1時間に1度は背伸びをしたり、立って歩いたりすることを指導します。

二見いすず: 1時間に1度は、姿勢を変えることが大切なんですね。

増田明俊Dr: そうですね。
また、朝起きるときに肩こりや睡眠障害がある方は、寝具の改善などのアドバイスを。
姿勢の悪い方には、椅子に座るときに深く腰掛け、背筋を伸ばすことなどを指導します。

二見いすず: はい。
ほかにも肩こり改善に大切なポイントはありますか?

増田明俊Dr: はい。
パソコンを長時間使われる方は、ディスプレイ画面の照度をあまり明るくしすぎないようにご注意ください。
また、筋肉の緊張を和らげるために、入浴、ストレッチなども効果的です。
なお、病院での治療は、理学療法や薬物療法、注射療法などを行います。

二見いすず: よくわかりました。
お話は、鹿児島県医師会の増田明敏(ますだあきとし)ドクターでした。
ありがとうございました。

増田明俊Dr: ありがとうございました。