『摂食障害』 ゲスト:武井美智子ドクター



二見いすず: 今月のドクタートークは、「肺炎球菌ワクチン」をテーマにお送りしています。
お話は、鹿児島県医師会の東元一晃(ひがしもといっこう)ドクターです。
よろしくお願いいたします。

東元一晃Dr: よろしくお願いいたします。

二見いすず: 先週は、肺炎についてお伺いしました。
肺炎とは、細菌やウイルスなどの病原体に肺が感染し、急性の炎症を起こす病気だということでしたね。

東元一晃Dr: そうですね。

二見いすず: 先週のお話ですと、肺炎は日本人の死亡原因の4位であり、特に高齢者の方は感染すると、命に関わる危険があるとのことでした。

東元一晃Dr: そうですね。

二見いすず: そして、肺炎の原因となる病原体はいろいろありますが、その中でも、肺炎球菌という細菌が感染の大きな割合を占めると・・・。

東元一晃Dr: そうなんです。
今回のテーマである、肺炎球菌ワクチンは、この肺炎球菌による肺炎予防を目的としたワクチンです。
高齢化社会になって、肺炎の死亡例が目立つようになり、肺炎予防のワクチンが注目されるようになりました。

二見いすず: なるほど。
では、肺炎球菌ワクチンを接種すると、肺炎が予防できるのでしょうか。

東元一晃Dr: 肺炎球菌ワクチンは、人に病原性を示す肺炎球菌のうち、8割をカバーするといわれています。

二見いすず: はい。

東元一晃Dr: つまり、肺炎球菌ワクチンによって、肺炎球菌が原因であれば、肺炎をかなり予防できる、といわれています。

二見いすず: そうなんですね。

東元一晃Dr: はい。
肺炎球菌ワクチンは、発症予防効果のほかに、肺炎になっても重症化しないで済む、という効果や、抗生物質が効きやすくなるという効果も期待できます。

二見いすず: なるほど。
肺炎球菌ワクチンを接種すると、肺炎球菌による肺炎を予防したり、軽症で済むようにしたり、治療のときの抗生物質の効果を高めることがわかりました。
高齢者の方は、肺炎になると命に関わる場合もあるので、ぜひ予防について考えていただきたいと思います。
来週もこのワクチンにつきまして、引き続き伺います。
お話は、鹿児島県医師会の東元一晃(ひがしもといっこう)ドクターでした。
ありがとうございました。

東元一晃Dr: ありがとうございました。