『摂食障害』 ゲスト:武井美智子ドクター



二見いすず: 今月のドクタートークは、「禁煙」をテーマにお送りします。
お話は、鹿児島県医師会の村上直樹(むらかみなおき)ドクターです。
村上さん、今週もよろしくお願い致します。

村上直樹Dr: よろしくお願い致します。

二見いすず: 先週は、家族や周囲の人々に悪影響を与える受動喫煙についてお話を伺いました。
最終日の今日は、禁煙の具体的な方法についてお願いします。
実際、禁煙と言うのは、難しいものなのでしょうか。

村上直樹Dr: そうですね。
タバコを止められない人は、まず、ご自分がニコチン依存症であると認識していただきたいと思います。
禁煙を始めると、大体最初の一週間、特に最初の2,3日が非常にイライラしたり、頭痛、めまいなどの症状が現れてきます。

二見いすず: なるほど、辛そうですね・・・。

村上直樹Dr: そうですね。
禁煙は、このイライラなどを、運動をしたり、水を飲んだりして紛らわしますが、これを自分の意思の力だけで乗り越えるのは難しい場合が多いようです。

二見いすず: なるほど。
自力ではなかなか難しいのですね。

村上直樹Dr: そうですね。
そういった場合は、専門知識を持った医師がいる「禁煙外来」へご相談されることをおすすめします。

二見いすず: 「禁煙外来」とは、最近よく耳にしますね。

村上直樹Dr: はい。
2006年4月から、一定の基準を満たせば、「禁煙外来」で、保険を使って、医師の指導の下で禁煙できるようになりました。

二見いすず: なるほど。
一定の基準とはどういう基準ですか?

村上直樹Dr: 禁煙したいというご本人の意志や、これまで吸ってきた量などが考慮されます。

二見いすず: なるほど。
禁煙したいと思ったとき、専門医に相談できればずいぶん心強いですね。

村上直樹Dr: そうですね。
禁煙外来では、カウンセリングやタバコをやめやすい暮らし方のコツや、パッチやガムなどの薬物治療などを組み合わせて、禁煙を進めます。

二見いすず: なるほど、ぜひ専門家と一緒に禁煙を成功させていただきたいですね。

村上直樹Dr: そうですね。
また、薬の力だけではなく、ご自分でも、禁煙に何か目的やきっかけを与えると、さらに止めやすくなると思います。

二見いすず: たとえば・・・。

村上直樹Dr: そうですね、たとえば、自分の誕生日や家族の誕生日、また、10月10日など、ゾロ目の日とか・・・、なにか印象に残る「禁煙記念日」をつくり、やる気を高めていただけたらいいと思います。

二見いすず: よくわかりました。
あらためてタバコが健康に与える影響を知り、自分のためにも、そして家族や周囲の大切な方々のためにも、「禁煙外来」などにご相談されて、禁煙に挑戦していただきたいと思います。
今月は4週にわたり、「禁煙」について村上直樹ドクターにお話を伺いました。
貴重なお話をありがとうございました。

村上直樹Dr: ありがとうございました。