二見いすず: 2011年を迎えました。
今年初めてのドクタートークは、「脳卒中」について鹿児島県医師会の上津原甲一(うえつはらこういち)ドクターにお話を伺います。
上津原さんよろしくお願いいたします。

上津原甲一Dr: よろしくお願いいたします。

二見いすず: まず、今回のテーマである「脳卒中」ですが、日本では、年間どのくらいの方がかかっているのでしょうか。

上津原甲一Dr: はい。
年間約130万人〜140万人が脳卒中になり、このうち13万人〜14万人の方が死亡されています。

二見いすず: そんなに多くの方が脳卒中になっているのですね。
驚きました。

上津原甲一Dr: そうですね。
2005年の統計では、死亡原因となる病気として、ガン、心疾患に次いで、脳卒中が3位という数字が出ています。

二見いすず: なるほど。
「脳卒中」にかかるとどのような症状が起こってくるのでしょうか。

上津原甲一Dr: そうですね。
また、死亡原因としては3位なのですが、脳卒中は、介護が必要となる後遺症が残る病気の第1位でもあるということも、知っておいていただきたいですね。

二見いすず: そうなんですか。
死亡原因となる病気としてもですが、後遺症が残る病気としても、気をつけなければならないということですね。
では、「脳卒中」とは、そもそもどういう病気なのでしょうか。

上津原甲一Dr: はい。
「脳卒中」という病名の通り、突然何かに当たったように倒れてしまう脳の病気のことです。

二見いすず: なるほど。
「脳卒中」にかかるとどのような症状が起こってくるのでしょうか。

上津原甲一Dr: はい。
代表的な症状としましては、先ほどまで元気だったのに、急に顔の半分、片方の手足が動かなくなったり、しびれたりします。
また、突然意識がおかしくなって、言葉が出なくなったり、周囲の人の話すことが理解できなくなります。
右側もしくは左側半分が急に見えにくくなる視野狭窄になるということもあります。

二見いすず: はい。

上津原甲一Dr: また、突然のふらつきがあり、力はあるのにバランスが取れずに歩けなくなったり、手足がうまく動かせなったりします。
激しい頭痛に突然襲われることもあります。

二見いすず: よくわかりました。
「脳卒中」は、さっきまで元気だった人が、突然、手足が麻痺したり、しびれたり、言葉が話せなくなったり、意識がなくなったりする発作を起こすという病気ということですね。来週はさらに詳しくうかがいます。
上津原さん、ありがとうございました。

上津原甲一Dr: ありがとうございました。