2011.8.13 第432回放送分『熱中症』 ゲスト:年永隆一ドクター


二見いすず: 今月のドクタートークは、「熱中症」をテーマにお送りしています。
お話は、鹿児島県医師会の年永隆一(としながりゅういち)ドクターです。
年永さん、今週もよろしくお願い致します。

年永 隆一Dr: よろしくお願い致します。

二見いすず: 今週は、熱中症の予防についてお話を伺いたいと思います。

年永 隆一Dr: はい。
熱中症予防としては、夏場は、日中の外出はできるだけ避け、部屋の中も通気をよくして、室温が上がり過ぎないように注意していただきたいと思います。

二見いすず: はい。
日中の外出は避け、朝や夕方に外出するようにしたらいいかもしれませんね。
また、外出だけでなく、部屋の中にいても熱中症にかかることがあるということですので、窓を開けたり、冷房機器などで室温を適切に保ったりすることが大切ですね。

年永 隆一Dr: そうですね。
今年は節電を心がける方も多いと思いますが、お年よりやお子さんなどがいるご家庭では、冷房を我慢しすぎて熱中症にならないように十分に気をつけていただきたいと思います。

二見いすず: そうですね。

年永 隆一Dr: そして、どうしても日中に外出しなければならない場合は、帽子をかぶったり、日傘をさしたりして、日光をなるべく遮断してください。
洋服も長袖の方が、直射日光を防ぐので、熱中症予防には効果的です。

二見いすず: わかりました。
日中の外出するときは、帽子・日傘を利用すること。
そして、また、長袖の洋服を着てお出かけください、ということです。

年永 隆一Dr: そうですね。

二見いすず: そして、やはり水分補給なども大切なのでしょうか。

年永 隆一Dr: はい。
熱中症予防対策の基本は「水分補給」と「塩分補給」です。
外の気温が上がると、体温も上昇し、大量に汗をかきます。
そのときに脱水症状にならないように、こまめに水を飲むことがとても大切です。

二見いすず: はい。

年永 隆一Dr: そして、汗といっしょに塩分も排出されてしまいますので、水分と塩分をバランスよくとることが大切です。
手軽に水分と塩分をとるなら、市販のスポーツドリンクなどを利用するのもいいかもしれません。

二見いすず: なるほど。
熱中症予防の基本は、「水分補給」と「塩分補給」ですね。
スポーツドリンクなどを利用するといい、ということですね。

年永 隆一Dr: そうですね。
また、体力も関係がありますから、睡眠不足の状態で、海水浴やゴルフに出かけたりすることも避けていただきたいと思います。
また、夏場は食欲が落ちて、栄養が偏りがちなので、バランスのよい食事を心がけていただきたいと思います。

二見いすず: 熱中症予防には、どんな食事がおすすめでしょうか。

年永 隆一Dr: そうですね。
例えば、鹿児島では、ビタミンCを多く含むニガウリやビタミンB1を多く含む豚肉などの体にいい食材が手に入りやすいですから、ぜひ活用していただきたいと思います。

二見いすず: よくわかりました。
ありがとうございました。

年永 隆一Dr: ありがとうございました。