2011.8.20 第433回放送分『熱中症』 ゲスト:年永隆一ドクター


二見いすず: 今月のドクタートークは、「熱中症」をテーマにお送りしています。
お話は、鹿児島県医師会の年永隆一(としながりゅういち)ドクターです。
年永さん、今週もよろしくお願い致します。

年永 隆一Dr: よろしくお願い致します。

二見いすず: 今回は、熱中症にかかってしまった場合の対処方法について伺いたいと思います。

年永 隆一Dr: はい。
まず、立ちくらみ、たくさん汗をかく、筋肉がひきつる、こむら返りが起こるなどの軽い熱中症の場合は、衣服をゆるめたり、冷たいタオルで頭を冷やしたりしながら、水分補給をして、涼しい場所で安静にしてください。
もし、外出先などで冷たいタオルなどが準備できない場合は、自動販売機などで冷たいジュースを買って、脇の下や足の付け根や首の後ろに当てるという応急処置も有効です。

二見いすず: なるほど。
冷たいジュースならどこでも手に入りそうですね。
では、もっと重い熱中症になってしまった場合はどのような対処をすればいいのでしょうか。

年永 隆一Dr: はい。
頭痛、吐き気、嘔吐、強い倦怠感が起こったり、自分では水分や食事がとれなくなったりしたときは、急いで病院を受診してください。

二見いすず: はい。
ひどい頭痛、吐き気、嘔吐、強い倦怠感が起こったり、自分では水分や食事がとれなくなったりしたときは、すぐに病院へ行った方がいいのですね。

年永 隆一Dr: そうですね。
そういった場合は、病院で点滴などの処置を行います。

二見いすず: わかりました。

年永 隆一Dr: 熱中症というのは、日射病のイメージで軽く考えている方もいらっしゃいますが、症状が進むと、脳障害や麻痺などの後遺症が残る恐れがあることや、最悪の場合は命に関わることがあることもぜひ知っておいていただきたいと思います。

二見いすず: はい。
熱中症を甘くみないようにしなければいけませんね。

年永 隆一Dr: その通りです。
特に、熱中症の恐れのある人で、話しかけても反応がないとか、皮膚が乾いてきたというような症状が見られたら、かなり重い熱中症だと思われます。
大至急で救急車を呼ぶなどして、処置をしていただきたいと思います。

二見いすず: はい。
軽い熱中症の場合は、涼しい場所で安静にして、水分補給をしたり、体を冷やしたりすること。
また、重い熱中症の場合は、救急車を呼ぶなどの対応をしていただきたいと思います。
今週もお話は年永隆一ドクターでした。
ありがとうございました。

年永 隆一Dr: ありがとうございました。