2012.8.11 第484回放送分『熱中症』 ゲスト:年永隆一ドクター


二見いすず: 今月のドクタートークは、「熱中症」をテーマにお送りしています。
お話は、鹿児島県医師会の年永隆一(としながりゅういち)ドクターです。
年永さん、今週もよろしくお願い致します。

年永隆一Dr: よろしくお願い致します。

二見いすず: 先週は、熱中症について、炎天下に長時間いたり、高温多湿の室内にいたりすると、体内の温度が上昇し、その温度変化に対応しようとして、体に脱水症状や血管拡張などが起きることをいうと伺いました。

年永隆一Dr: その通りです。

二見いすず: また、日中を室内で過ごす場合に、お年よりやお子さんなどがいるご家庭では、節電で冷房を我慢しすぎて熱中症にならないように十分に気をつけていただきたいということでした。
計画停電の場合も、部屋の中も通気性をよくして、室温が上がり過ぎないように十分に注意を、ということでした。

年永隆一Dr: そうですね。

二見いすず: では、ひきつづき、そのほかの熱中症対策についてもお願いします。

年永隆一Dr: はい。
暑い日は、炎天下の外出はできるだけ控えていただきたいと思います。
また、どうしても外出しなければならない場合は、帽子をかぶったり、日傘をさしたりして、日光をなるべく遮断してください。
洋服も長袖のものの方が、直射日光を防ぐので、熱中症予防には効果的です。

二見いすず: わかりました。
日中の外出するときは、帽子・日傘を利用すること。
そして、また、長袖の洋服を着てお出かけください、ということです。

年永隆一Dr: そうですね。

二見いすず: そして、やはり水分補給なども大切なのでしょうか。

年永隆一Dr: はい。
熱中症予防対策の基本は「水分補給」です。
気温が上がると、体温も上昇し、大量に汗をかきます。
そのときに脱水症状にならないように、こまめに水分補給をすることがとても大切です。

二見いすず: はい。

年永隆一Dr: そして、汗と共に塩分も排出されてしまいますので、「塩分補給」もとても大切です。
水分と塩分をバランスよくとるためには、市販のスポーツドリンクなどを利用するのもいいかもしれません。

二見いすず: なるほど。
熱中症予防対策の基本は、「水分補給」と「塩分補給」ですね。
スポーツドリンクなどを利用するといい、ということですね。

年永隆一Dr: そうですね。
また、体力が落ちている場合にも、熱中症になりやすいので、睡眠不足や疲れている状態で、海水浴やゴルフに出かけたりすることも避けていただきたいと思います。
また、夏場は食欲が落ちて、栄養が偏りがちなので、バランスのよい食事を心がけていただきたいと思います。

二見いすず: 熱中症予防には、どんな食事がおすすめでしょうか。

年永隆一Dr: そうですね。
鹿児島では、ビタミンCを多く含むニガウリやビタミンB1を多く含む豚肉などが多く食卓に上ると思いますので、ぜひ活用していただきたいと思います。

二見いすず: よくわかりました。
ありがとうございました。

年永隆一Dr: ありがとうございました。