2012.8.18 第485回放送分『熱中症』 ゲスト:年永隆一ドクター


二見いすず: 今月のドクタートークは、「熱中症」をテーマにお送りしています。
お話は、鹿児島県医師会の年永隆一(としながりゅういち)ドクターです。
年永さん、今週もよろしくお願い致します。

年永隆一Dr: よろしくお願い致します。

二見いすず: 先週は、熱中症予防について、日中の外出をできるだけ避け、外出するときは、帽子や日傘、長袖の洋服などで直射日光を避けること。
そして、こまめな水分・塩分補給が大切と伺いました。
そして、睡眠不足や体調不良のときに夏のレジャーに出かけることは危険、ということでした。
また、お子さんやお年寄りのいらっしゃる家庭では、節電で冷房を無理して切って体調を崩さないように注意してほしい、ということでした。
もし計画停電になった場合も同じく、無理は禁物ということでした。

年永隆一Dr: そうですね。

二見いすず: では、今日は、熱中症になってしまった場合の対処について伺います。
もし、自分や周りの人が熱中症になってしまったら、どうしたらいいでしょうか。

年永隆一Dr: はい。
まず、立ちくらみ、たくさん汗をかく、筋肉がひきつる、こむら返りが起こるなどの軽い熱中症の場合は、衣服をゆるめたり、冷たいタオルで頭を冷やしたりしながら、水分補給をして、涼しい場所で安静にしてください。
もし、外で冷たいタオルなどが準備できない場合は、自動販売機などで冷たいジュースを買って、脇の下や足の付け根や首の後ろの根元に当てるという応急処置も有効です。

二見いすず: なるほど。
自動販売機の冷たいジュースならどこにでもありそうですね。
では、重い熱中症になってしまった場合はどうしたらいいでしょうか。

年永隆一Dr: はい。
頭痛、吐き気、嘔吐、強い倦怠感が起こったり、自分では水分や食事がとれなくなったりしたときは、急いで病院を受診してください。

二見いすず: はい。
頭痛、吐き気、嘔吐、強い倦怠感が起こったり、自分では水分や食事がとれなくなったりしたときは、すぐに病院へ行った方がいいのですね。

年永隆一Dr: そうですね。
そういった場合は、病院で点滴などの処置を行います。

二見いすず: わかりました。

年永隆一Dr: 熱中症を軽く考えている方もいらっしゃるかもしれませんが、症状が進むと、脳障害や麻痺などの後遺症が残る恐れがあることや、最悪の場合は命に関わることがあることもぜひ知っておいていただきたいと思います。

二見いすず: はい。
熱中症を軽く考えないようにしなければいけませんね。

年永隆一Dr: その通りです。
特に、周りで誰かが熱中症で倒れて、話しかけても反応がないとか、皮膚が乾いてきたというような症状が見られたら、かなり重い熱中症だと思われます。
大至急で救急車を呼んで処置をしていただきたいと思います。

二見いすず: 重い熱中症の場合は、緊急で救急車を呼んで対応をしていただきたいと思います。
今週もお話は年永隆一ドクターでした。
ありがとうございました。

年永隆一Dr: ありがとうございました。