二見いすず: | 今月のドクタートークは、9月9日の「救急の日」にちなみ、「救急医療」をテーマにお送りしております。 お話は、鹿児島県医師会の上津原甲一(うえつはらこういち)ドクターです。 今週もよろしくお願い致します。 |
上津原甲一Dr: | よろしくお願い致します。 |
二見いすず: | 先週は、鹿児島県の救急医療事情として、ドクターヘリについて伺いました。 離島も含む遠隔地の方も、スピーディーな搬送が可能になったので、緊急の場合には、まずは救急隊の電話番号、局番なしの119番にご相談ください、ということでした。 |
上津原甲一Dr: | その通りです。 |
二見いすず: | では、鹿児島県の救急医療事情として、そのほかに、どのような動きがあるのでしょうか。 |
上津原甲一Dr: | はい。 救急医療については、救急要請があったときにより速く、より適切に対応できるように、県内の医療機関の詳細な情報を集め、その上で協力病院の登録をお願いしました。 現在、救急の患者搬送のために、県内各地域の30ヶ所以上の病院が搬送先の協力病院として登録いただいています。 |
二見いすず: | それは大変心強いですね。 |
上津原甲一Dr: | そうですね。 また、救急医療には、救急隊と医療機関とのスムーズな連携がとても大切です。 そこで、情報を集約した医療情報ネットワークの構築が進められており、また、災害時の情報共有についても、過去の例を検証しながら、システムの整備が進められております。 |
二見いすず: | なるほど。 さまざまな連携が進んでいるのですね。 |
上津原甲一Dr: | そうですね。 県内には、過疎化などで地域に医師が不足しているエリアもありますが、医師の増員を目指すとともに、ネットワークを強化することで、カバーをしていきたいと思っております。 |
二見いすず: | よくわかりました。 |
上津原甲一Dr: | また、県内だけでなく、他県と連携し、災害時などに助け合うシステムも構築されつつあります。 人命を救うという観点から、県の垣根を越えて協力し合う体制がとられるのは望ましいことだと考えています。 |
二見いすず: | なるほど。 よくわかりました。 では、先ほど、過疎地域の医師の数のお話もありましたが、救急医の数はいかがでしょうか。 |
上津原甲一Dr: | はい。 現在、鹿児島市立病院では、11名の救急医が24時間体制で診療にあたっています。 |
二見いすず: | それは心強いですね。 ただし、何でもむやみに救急車を利用するのではなく、自分の体調や家族の体調を見極めて、必要な場合には、救急隊へご相談したいと思います。 |
上津原甲一Dr: | そうですね。 広いエリアから運び込まれてくる、緊急を要する多くの患者の方々に、最適な治療をしたいと思いますので、皆様のご理解とご協力も必要になりますね。 |
二見いすず: | よくわかりました。 今月は、9月9日の救急の日にちなみ「救急医療」について伺っています。 お話は、鹿児島県医師会の上津原甲一(うえつはらこういち)ドクターでした。 ありがとうございました。 |
上津原甲一Dr: | ありがとうございました。 |