2012.9.22 第490回放送分『救急医療』 ゲスト:上津原甲一ドクター


二見いすず: 今月のドクタートークは、「救急の日」にちなみ、「救急医療」をテーマにお送りしております。
お話は、鹿児島県医師会の上津原甲一(うえつはらこういち)ドクターです。
今週もよろしくお願い致します。

上津原甲一Dr: よろしくお願い致します。

二見いすず: 先週は、救急の患者さんで多い「熱中症」について、自分たちでできる対策を伺いました。
今週も引き続き、お願いします。

上津原甲一Dr: はい。
先週は、運動中の熱中症予防についてお話しました。
今週は、暑い室内でお年寄りの方がかかってしまう熱中症予防について、ワンポイントをお話します。

二見いすず: はい。
お願いいたします。

上津原甲一Dr: はい。
炎天下ではなく、室内にいるので熱中症にはかかるまい、と思っていらっしゃる方もおられるかもしれませんが、お年寄りの方は、エアコンの嫌いな方が多く、暑い室内で、自分では体温コントロールができない場合、熱中症にかかってしまう場合があります。

二見いすず: そうなんですね。

上津原甲一Dr: はい。
そこで、簡単にできる熱中症予防としては、室温28度から急に熱中症になることが多いので、お部屋のエアコンを26度にしたら、ドライモードを入れることをおすすめします。
ドライモードで室内の湿度を下げることによって、自然に汗をかくことができ、体内の温度が上がりすぎるのを防ぎ、結果的に熱中症を防ぐことができるのです。

二見いすず: なるほど。
ドライモードを活用するといいのですね。

上津原甲一Dr: そうですね。

二見いすず: よくわかりました。

上津原甲一Dr: もちろん水分補給も大切ですから、スポーツドリンクなどで、水分と塩分をバランスよくとていただきたいと思います。

二見いすず: よくわかりました。
熱中症というと軽く考えてしまいがちですが、救急車で運ばれるケースも多く、最悪の場合は、命に関わることもあるということですので、ぜひポイントを抑えて、予防したいと思います。

上津原甲一Dr: そうですね。

二見いすず: 暑い日の運動は、無理をしないこと。
運動前にはスポーツドリンクを500cc飲んで、運動中も水分・塩分補給をこまめに心がけること。
そして、普段運動されていない方は汗をかきにくくなっているので、運動会などに出られる場合は、4日以上前から運動をはじめ、汗をかける体になっておくことが大切ということでした。

上津原甲一Dr: その通りです。

二見いすず: また、お年寄りの熱中症を防ぐには、室内にいらしても、室温が高くなりすぎないように注意しつつ、エアコンのドライモードなどを活用して、体温調節がスムーズにできる工夫をしてほしいとのことでした。

上津原甲一Dr: その通りです。
二見いすず: よくわかりました。
お話は、鹿児島県医師会の上津原甲一(うえつはらこういち)ドクターでした。
ありがとうございました。

上津原甲一Dr: ありがとうございました。