2012.10.27 第495回放送分『眼の病気』 ゲスト:中尾久美子ドクター


二見いすず: 今月のドクタートークは、10月10日の目の愛護デーにちなみ、眼の病気をテーマにお送りしています。
お話は、鹿児島県医師会の中尾久美子(なかおくみこ)ドクターです。
今週もよろしくお願い致します。

中尾久美子Dr: よろしくお願い致します。

二見いすず: では、最近の眼の健康に関する話題について、お願いいたします。

中尾久美子Dr: はい。
まず、近年パソコンが広く普及し、画面を長時間見る方も増えてきました。
こういった方の中で、画面に集中しすぎてまばたきを忘れてしまい、ドライアイになってしまうケースがあるようです。

二見いすず: なるほど。
まばたきはとても大切なんですね。

中尾久美子Dr: そうですね。
ドライアイを防ぐためにも、パソコン作業中は、意識的にまばたきをすることを心がけていただきたいと思います。

二見いすず: わかりました。
そのほかにもございますか。

中尾久美子Dr: そうですね。
最近、テレビや映画で、映像が立体的に見えるものも増えていますね。
迫力があって楽しいものですが、6歳未満のお子さんは、目の機能が発達途中なので、見にくい映像を無理に見続けると、斜視になる場合もあります。
ぜひ気をつけてあげていただきたいと思います。

二見いすず: よくわかりました。
また、最近、主に女性の方々に、装飾的なコンタクトレンズや濃いアイメイクなどが流行しているようですね。
これらは眼に影響はないのでしょうか。

中尾久美子Dr: そうですね。
まず、装飾用とは言っても、コンタクトレンズは、装着方法や消毒方法など、医師の指導の下で正しい使用方法を守ることが基本です。
ファッションだからといって自己流で装着したり、品質の悪いものを使用したりすると、眼に影響が出る場合がありますので十分に注意していただきたいと思います。

二見いすず: わかりました。
コンタクトレンズの品質をしっかり確かめ、正しい使用方法を守ることが鉄則ですね。

中尾久美子Dr: その通りです。
また、アイメイクの件ですが、お化粧のし方によっては、眼を傷つける原因になる場合もあります。
そういった可能性があることも知っていただきたいと思います。

二見いすず: なるほど。
よくわかりました。
パソコンや迫力ある映像作品、最新のメイクアップ商品など、暮らしを豊かにしてくれる便利なものたちですが、一方で眼の健康に影響を与える可能性があることも知っておかなければなりませんね。

中尾久美子Dr: そうですね。
眼の健康を守るという視点から、毎日の暮らしを見つめなおしてみてもいいかもしれません。

二見いすず: そうですね。
今月は、10月10日の眼の愛護デーにちなみ、ぶどう膜炎、白内障、緑内障の症状・原因・治療、そして、暮らしの中で眼の健康を守るために気をつけたいポイントについて伺いました。
これを機会に、あらためて眼の健康について考えてみていただけたらと思います。
お話は、鹿児島県医師会の中尾久美子(なかおくみこ)ドクターでした。
4週にわたり、貴重なお話をありがとうございました。

中尾久美子Dr: ありがとうございました。