2012.11.10 第497回放送分『インフルエンザ』 ゲスト:今村直人ドクター


二見いすず: 今月は、インフルエンザについて、鹿児島県医師会の今村直人(いまむらなおと)ドクターにお話を伺っています。
今村さん、今週もよろしくお願いいたします。

今村直人Dr: よろしくお願いいたします。

二見いすず: 先週は、インフルエンザの予防接種についてうかがいました。
年末から春先にかけての流行を考えると、ワクチンの接種は、年内に済ませておくことが望ましい、とのことでした。

今村直人Dr: そうですね。

二見いすず: では、あらためて、予防接種ワクチンとはどのような働きをしてくれるものなのでしょうか。

今村直人Dr: はい。
ワクチンを接種しておけば、インフルエンザの予防効果が期待できます。
しかし、ワクチンを打ったからといって、絶対にインフルエンザにならない訳ではないことも知っておいていただきたいと思います。
ただしワクチンを打っておくと、かかってしまった場合でも、症状が軽くなるといわれています。

二見いすず: よくわかりました。
インフルエンザ予防ワクチンは、病気を予防すること、そして、症状を軽くするために接種する、ということなんですね。
では、次に、インフルエンザの主な症状について、お願いします。

今村直人Dr: はい。
インフルエンザは、風邪(普通の風邪)とは異なり、比較的急速に出現する悪寒、発熱、頭痛、全身倦怠感、筋肉痛を特徴とし、咽頭痛、鼻汁、鼻閉、咳、痰などの気道炎の症状を伴います。
腹痛、嘔吐、下痢といった胃腸症状を伴う場合もあります。

二見いすず: はい。
症状が強いというのは、具体的にはどのようなことを言うのでしょうか。

今村直人Dr: はい。
まず、39度近い高熱が急に出る、咳が出る、のどが痛い、頭痛、筋肉痛など強い全身症状が出るというような症状が見られます。
お子さんなどが、さっきまで元気だったのに、急に熱が出てぐったりする、というような症状があった場合、感染力の強いインフルエンザウイルスが原因である可能性もあると思います。

二見いすず: なるほど。
急な高熱、咳、のどの痛み、頭痛、筋肉痛などの強い全身症状が見られるときは、インフルエンザの可能性があるのですね。

今村直人Dr: そうですね。

二見いすず: では、インフルエンザにかかってしまったかどうかは、どのようにして判断したらいいのでしょうか。

今村直人Dr: はい。
まずは医療機関などで調べる検査を受けてください。
これは、その場で結果が出ますので、感染しているかどうかを知ることができます。
ただし、症状の出始めの半日位はウイルス量が少なく、結果が正確でない場合があります。
確認ができる時間については、個人差があるということも知っておいてください。

二見いすず: なるほど、よくわかりました。
今週もインフルエンザについてお送りしました。
お話は、鹿児島県医師会の今村直人ドクターでした。
ありがとうございました。

今村直人Dr: ありがとうございました。