2012.11.17 第498回放送分『インフルエンザ』 ゲスト:今村直人ドクター


二見いすず: 今月は、インフルエンザについて、鹿児島県医師会の今村直人(いまむらなおと)ドクターにお話を伺っています。
今村さん、今週もよろしくお願いいたします。

今村直人Dr: よろしくお願いいたします。

二見いすず: 先週は、インフルエンザの症状と検査方法について伺いました。
今週は、感染してしまったときの治療法についてお願いします。

今村直人Dr: はい。

二見いすず: まず、検査や診察でインフルエンザと診断された場合は、どのような治療が行われるのでしょうか。

今村直人Dr: はい。
インフルエンザの治療薬としては、今、代表的なもので、タミフル、リレンザ、イナビルというお薬があります。

二見いすず: はい。
タミフルなどはよく耳にいたしますね。

今村直人Dr: そうですね。
3つとも、インフルエンザウイルスをやっつけるという意味では、同じような働きをするのですが、それぞれ、投与方法や投与回数が異なります。

二見いすず: はい。
どう違うのでしょうか。

今村直人Dr: はい。
タミフルは、カプセル状または粉状の飲み薬で、リレンザ、イナビルは吸入薬です。

二見いすず: そうなんですね。
では、薬の服用の仕方も違うのでしょうね。

今村直人Dr: そうですね。
タミフルは、一日2回5日間の内服、リレンザは一日2回5日間の吸入。
イナビルは、1回のみの吸入となります。

二見いすず: なるほど。
それぞれに効果的な薬の服用の仕方があるのですね。
医療機関で相談し、自分に適したものを教えてもらうことが必要ですね。

今村直人Dr: そうですね。

二見いすず: では、ほかに、インフルエンザの治療で、注意することはありますか?

今村直人Dr: はい。
中学生以下のお子さんがインフルエンザにかかった時は一人にせず、必ず保護者に見守っていただきたいと思います。
高熱など、いろいろな原因が重なり異常行動がみられることがありますので注意が必要です。

二見いすず: よくわかりました。
中学生以下のお子さんがインフルエンザにかかり、治療する場合は、保護者の方が目を離さないようにしていただきたいと思います。

今村直人Dr: そうですね。
インフルエンザにかかったら、薬で治療しつつ、外出を避け、体を安静にして休養をとっていただきたいと思います。
また、症状が軽い時は必ずしも薬を使わずに休養して治すということもあります。

二見いすず: なるほど、よくわかりました。
今週もインフルエンザについてお送りしました。
お話は、鹿児島県医師会の今村直人ドクターでした。
ありがとうございました。

今村直人Dr: ありがとうございました。