2012.12.22 第503回放送分『不活化ポリオワクチン』 ゲスト:重森雅彦ドクター


二見いすず: 今月のドクタートークは、不活化ポリオワクチンについて、鹿児島県医師会の重森雅彦(しげもりまさひこ)ドクターにお話を伺っています。
重森さん、今週もよろしくお願いいたします。

重森雅彦Dr: よろしくお願いいたします。

二見いすず: 先週は、乳幼児のポリオの定期接種について、今年9月に導入された不活化ポリオワクチンの単独接種のお話と、11月から導入された不活化ポリオワクチンに、ジフテリア・百日せき・破傷風の3種混合を合わせた、4種混合ワクチンについてのお話を伺いました。

重森雅彦Dr: そうですね。

二見いすず: これまでのワクチンの履歴によって、接種方法が異なるということでした。
これまでに3種混合の予防接種が済んでいるか、途中のお子さんで、ポリオの定期接種がまだお済でないお子さんは、単独の不活化ポリオワクチンを接種。
これまで3種混合の予防接種が済んでいないお子さんは、4種混合ワクチンを接種、ということでした。

重森雅彦Dr: そうですね。
また、すでに生ポリオワクチンを1回接種している、という方もおられると思います。
この場合は、これから不活化ポリオワクチンを3回接種するという形になります。

二見いすず: なるほど。
お一人お一人の状況に合せて、異なるのですね。
もうすでに生ポリオワクチンを2回接種している、という方は、この不活化ポリオワクチンを接種する必要があるのでしょうか。

重森雅彦Dr: いいえ。
生ポリオワクチンをすでに2回接種されている方は、必要な免疫がついていると思われるので、不活化ポリオワクチンを追加接種する必要はありません。

二見いすず: なるほど、よくわかりました。

重森雅彦Dr: また、よくご質問をただくのが、この不活化ポリオワクチンや4種混合ワクチンと、他のワクチンと同時接種できるのか、という点です。
他のワクチンと同様に医師が特に必要と認めた場合は可能ですので、各医療機関にご相談ください。
また、生ワクチンではなくなりましたので、次回のワクチンまでの間隔は6日以上と短くなりました。

二見いすず: よくわかりました。
今年9月から導入された不活化ポリオワクチン、そして11月から導入された不活化ポリオワクチンを含む4種混合ワクチンについて、現在、お一人お一人の接種履歴によってさまざまな接種方法のパターンがあることを伺いました。
お話は鹿児島県医師会の重森雅彦ドクターでした。
今週もありがとうございました。

重森雅彦Dr: ありがとうございました。