2013.2.9 第510回放送分『心筋梗塞』 ゲスト:薗田正浩ドクター


二見いすず: 今月のドクタートークは、「心筋梗塞」についてお話をうかがっています。
ゲストは、鹿児島県医師会の薗田正浩(そのだまさひろ)ドクターです。
今週もよろしくお願いいたします。

薗田正浩Dr: よろしくお願いいたします。

二見いすず: 今週は、心筋梗塞の原因について詳しくお願いします。

薗田正浩Dr: はい。
心筋梗塞は、血管の内側にある、プラークと呼ばれる被膜に覆われている動脈硬化の塊が、なんらかの原因で破裂して、血液が詰まってしまうことで起こります。

二見いすず: なるほど。

薗田正浩Dr: そのほかにも、冠動脈の痙攣や、血栓で血管が詰まったり、冠動脈が裂けてしまう冠動脈解離などの原因があります。

二見いすず: よくわかりました。
では、心筋梗塞になりやすい方に、何か傾向はあるのでしょうか。

薗田正浩Dr: 心筋梗塞になりやすい方は、喫煙者、コレステロールが高い人、糖尿病、高血圧、肥満などの人だと言われています。
特に、高血圧と糖尿病を合併すると、さらにリスクが高まると言われています。

二見いすず: なるほど。

薗田正浩Dr: また、性格や行動パターンの傾向もあり、時間にいつも追われている方、競争心の激しい方、敵意や攻撃性の強い方、仕事に熱中している方などの特徴があるようです。

二見いすず: そうなんですね…。

薗田正浩Dr: そのような傾向はあるようです。
また、いわゆるメタボリックシンドロームの方や、睡眠時無呼吸症候群の方、高齢の方もリスクが高いと言われています。

二見いすず: よくわかりました。
遺伝的な要素はあるのでしょうか。

薗田正浩Dr: ご家族に心筋梗塞や狭心症の方がいらっしゃる場合には、リスクが高いようです。

二見いすず: よくわかりました。
心筋梗塞は、喫煙者、コレステロールの高い方、糖尿病、高血圧、肥満の方、メタボリックシンドロームや睡眠時無呼吸症候群の方、遺伝的な要因がある方、ストレスがたまりやすい暮らしをされている方、高齢者の方も注意が必要ということです。

薗田正浩Dr: そうです。

二見いすず: では、心筋梗塞を予防するためにできることはありますか。

薗田正浩Dr: はい。
予防のためには、動脈硬化のリスクを一つでも減らすことが大切です。
脂肪分のとり過ぎやアルコールの飲みすぎは控えましょう。
体重の増加にも注意して、食べすぎず、適度な運動を心がけてください。
疲労やストレスをためこんだり、興奮状態が続いたりすると血管に負担がかかります。
また、睡眠も十分にとってください。

二見いすず: はい。

薗田正浩Dr: また最近は、虫歯や歯肉炎と動脈硬化の関係も指摘されていますので、日ごろから歯の手入れをしっかり行ってください。

二見いすず: よく分かりました。
薗田さん、ありがとうございました。

薗田正浩Dr: ありがとうございました。