2013.7.6 第531回放送分『食中毒』 ゲスト:山元公恵ドクター



二見いすず: 7月に入りました。
今月は食中毒について、鹿児島県医師会の山元公恵(やまもときみえ)ドクターにお話を伺ってまいります。
山元さん、よろしくお願いいたします。

山元公恵Dr: よろしくお願いいたします。

二見いすず: では、まず、食中毒について、あらためてお願いします。

山元公恵Dr: はい。
食中毒とは、食品に含まれた有毒・有害な物質を食べてしまうことにより、嘔吐、腹痛、下痢などがおこる、健康被害のことを言います。

二見いすず: よくわかりました。
では、食中毒にはどのような種類があるのでしょうか。

山元公恵Dr: はい。
食中毒の原因によって、細菌性、ウイルス性、寄生虫性、真菌・カビ毒、化学物質、自然毒食などに分けられます。

二見いすず: なるほど、よくわかりました。
いろいろな食中毒があるのですね。
やはり、この時期は、湿気もあり、気温も高いですから、食中毒が起こりやすくなるのでしょうか。

山元公恵Dr: そうですね。
実は、食中毒は、一年を通じて発生しているのですが、特に梅雨時から夏にかけての今の時期は、高温多湿になるために、細菌の増殖が活発になるので、細菌性食中毒などが特に注意が必要となります。

二見いすず: なるほど。
今は食中毒に気を付けたい時期なのですね。

山元公恵Dr: そうですね。
特に今の時期に注意していただきたいのが、鶏肉や牛肉に付着している、“O-157”や”O-111”などの「腸管出血性大腸菌」やサルモネラ、「カンピロバクター」などの細菌による食中毒です。

二見いすず: なるほど。

山元公恵Dr: 「腸管出血性大腸菌」や「サルモネラ、カンピロバクター」などは、発生件数も多く、幼児の重症化事例が発生したりなど、問題になっています。

二見いすず: よく新聞やニュースなどでもよく耳にいたしますね。

山元公恵Dr: そうですね。
これらの食中毒にかかると、発熱や腹痛、下痢、吐き気などの症状が現れます。
また、抵抗力の弱い子どもや高齢者は重い症状になりやすく、合併症を起こして命に関わる場合もあります。

二見いすず: そうなんですか。
食中毒で命に関わることもあるとは、驚きました。
しっかりと注意していかなくてはいけませんね。

山元公恵Dr: その通りです。

二見いすず: では、今月は、4週にわたりさまざまな食中毒の原因や予防法、対処法などについてうかがっていきたいと思います。
お話は、鹿児島県医師会の山元公恵ドクターでした。
来週も引き続きよろしくお願いいたします。
本日はありがとうございました。

山元公恵Dr: ありがとうございました。