二見いすず: | 7月に入りました。 今月は食中毒について、鹿児島県医師会の山元公恵(やまもときみえ)ドクターにお話を伺ってまいります。 山元さん、よろしくお願いいたします。 |
山元公恵Dr: | よろしくお願いいたします。 |
二見いすず: | では、まず、食中毒について、あらためてお願いします。 |
山元公恵Dr: | はい。 食中毒とは、食品に含まれた有毒・有害な物質を食べてしまうことにより、嘔吐、腹痛、下痢などがおこる、健康被害のことを言います。 |
二見いすず: | よくわかりました。 では、食中毒にはどのような種類があるのでしょうか。 |
山元公恵Dr: | はい。 食中毒の原因によって、細菌性、ウイルス性、寄生虫性、真菌・カビ毒、化学物質、自然毒食などに分けられます。 |
二見いすず: | なるほど、よくわかりました。 いろいろな食中毒があるのですね。 やはり、この時期は、湿気もあり、気温も高いですから、食中毒が起こりやすくなるのでしょうか。 |
山元公恵Dr: | そうですね。 実は、食中毒は、一年を通じて発生しているのですが、特に梅雨時から夏にかけての今の時期は、高温多湿になるために、細菌の増殖が活発になるので、細菌性食中毒などが特に注意が必要となります。 |
二見いすず: | なるほど。 今は食中毒に気を付けたい時期なのですね。 |
山元公恵Dr: | そうですね。 特に今の時期に注意していただきたいのが、鶏肉や牛肉に付着している、“O-157”や”O-111”などの「腸管出血性大腸菌」やサルモネラ、「カンピロバクター」などの細菌による食中毒です。 |
二見いすず: | なるほど。 |
山元公恵Dr: | 「腸管出血性大腸菌」や「サルモネラ、カンピロバクター」などは、発生件数も多く、幼児の重症化事例が発生したりなど、問題になっています。 |
二見いすず: | よく新聞やニュースなどでもよく耳にいたしますね。 |
山元公恵Dr: | そうですね。 これらの食中毒にかかると、発熱や腹痛、下痢、吐き気などの症状が現れます。 また、抵抗力の弱い子どもや高齢者は重い症状になりやすく、合併症を起こして命に関わる場合もあります。 |
二見いすず: | そうなんですか。 食中毒で命に関わることもあるとは、驚きました。 しっかりと注意していかなくてはいけませんね。 |
山元公恵Dr: | その通りです。 |
二見いすず: | では、今月は、4週にわたりさまざまな食中毒の原因や予防法、対処法などについてうかがっていきたいと思います。 お話は、鹿児島県医師会の山元公恵ドクターでした。 来週も引き続きよろしくお願いいたします。 本日はありがとうございました。 |
山元公恵Dr: | ありがとうございました。 |