2013.7.13 第532回放送分『食中毒』 ゲスト:山元公恵ドクター


二見いすず: 今月のドクタートークは、食中毒について、鹿児島県医師会の山元公恵(やまもときみえ)ドクターにお話を伺っています。
山元さん、今週もよろしくお願いいたします。

山元公恵Dr: よろしくお願いいたします。

二見いすず: 先週は食中毒は、細菌性やウイルス性をはじめとするさまざまな原因によって、引き起こされるというお話を伺いました。
また、梅雨から夏にかけての今の時期は、細菌が増殖しやすく、特に注意が必要とのことでしたね。

山元公恵Dr: その通りです。
特に今の時期に注意していただきたいのが「腸管出血性大腸菌」やサルモネラ、「カンピロバクター」などの細菌性食中毒です。

二見いすず: 「腸管出血性大腸菌」や「サルモネラ、カンピロバクター」と言いますと、どのような食べ物にあるものなのでしょうか。

山元公恵Dr: はい。
まず、「腸管出血性大腸菌」は、“O-157”や“O-111”などでもよく知られている細菌です。
主に、牛の腸にいる細菌で、牛の糞尿などを介して牛肉やそのほかの食品・井戸水等に付着します。

二見いすず: はい。

山元公恵Dr: その付着した食品を食べてしまうと、2日から7日くらいで発熱や激しい腹痛、水様性の下痢、血便、吐き気、嘔吐などの症状が現れます。

二見いすず: 食品を食べてから2日から7日くらいで発熱や激しい腹痛、水様性の下痢、血便、吐き気、嘔吐などの症状が起こるのですね。

山元公恵Dr: そうですね。
この “O-157”や“O-111”などの「腸管出血性大腸菌」は、抵抗力の弱いお子さんや高齢者は、重い症状になりやすく、合併症を起こすと命に関わる場合もあるのです。

二見いすず: お子さんや高齢者の方などは、十分な注意が必要ですね。

山元公恵Dr: そうですね。
また、サルモネラ、」「「カンピロバクター」については、鶏や牛などの家畜の腸にいる細菌で、生肉に付着していたり、肝臓(レバー)の内部に存在している場合があります。

二見いすず: はい。

山元公恵Dr: この「カンピロバクター」に感染すると、菌が体内に入ってから1日から7日くらいで、サルモネラに感染すると12時間から36時間程度で発熱や腹痛、下痢、吐き気などの症状が現れます。

二見いすず: サルモネラ「カンピロバクター」についても、発熱や腹痛、下痢、吐き気が起こるのですね。

山元公恵Dr: その通りです。

二見いすず: よくわかりました。
では、来週も引き続き、今の時期に起こりやすい食中毒について、詳しく伺います。
お話は、鹿児島県医師会の山元公恵ドクターでした。
ありがとうございました。

山元公恵Dr: ありがとうございました。