2013.7.20 第533回放送分『食中毒』 ゲスト:山元公恵ドクター


二見いすず: 今月のドクタートークは、食中毒について、鹿児島県医師会の山元公恵(やまもときみえ)ドクターにお話を伺っています。
山元さん、今週もよろしくお願いいたします。

山元公恵Dr: よろしくお願いいたします。

二見いすず: 先週は、いろいろな食中毒の中でも、梅雨から夏にかけての今の時期に特に注意が必要な「腸管出血性大腸菌」やサルモネラ、「カンピロバクター」などについて、代表的な症状を伺いました。
今週は、ひきつづき、予防や対処の注意点をお願いします。

山元公恵Dr: はい。
まず、「腸管出血性大腸菌」については、牛の腸にいる細菌で、牛の糞尿などを介して、牛肉やそのほかの食品、井戸水等に付着して感染します。

二見いすず: はい。

山元公恵Dr: また、サルモネラ、「カンピロバクター」は、生の牛肉や鶏肉などに付着しており、その生肉にふれた手やまな板などから野菜やほかの食品に菌が付着し、感染します。

二見いすず: なるほど。
でも、どちらも家畜の腸にいる菌ということで、肉に付着する菌をゼロにすることは難しそうですね。

山元公恵Dr: その通りです。
ですから、これらの食中毒を予防するためには、肉を十分に加熱することがポイントです。
生肉や加熱が不十分な肉料理は食べないよう注意が必要です。

二見いすず: なるほど。
十分な加熱がポイントですね。

山元公恵Dr: そうですね。
目安は、肉の内部の温度が75度で1分間加熱することです。

二見いすず: はい。

山元公恵Dr: ハンバーグなどのひき肉料理も、中まで十分に加熱されているか注意してください。
また、夏休みでバーベキューなどをされる方も多いと思いますが、お肉が生焼けになっていないか注意が必要です。

二見いすず: よくわかりました。
肉の内部の温度が75度で1分間が目安ですね。
屋外でバーベキューをするときには、肉の状態が見えにくい場合もあるかもしれませんが、十分に焼くように気を付けていただきたいと思います。

山元公恵Dr: そうですね。
飲食店などのメニュー選びでも、小さいお子さんや高齢者の方がいらっしゃる場合は、生肉料理はできるだけ控えた方が無難だと思います。

二見いすず: よくわかりました。
来週も引き続き、食中毒について伺います。
お話は、鹿児島県医師会の山元公恵ドクターでした。
ありがとうございました。

山元公恵Dr: ありがとうございました。