2013.9.14 第541回放送分『アレルギー疾患』 ゲスト:井上博雅ドクター


二見いすず: 今月のドクタートークは「アレルギー疾患」について鹿児島県医師会の井上博雅(いのうえ ひろまさ)ドクターにうかがっています。
井上さん、本日もよろしくお願いいたします。

井上博雅Dr: よろしくお願いいたします。

二見いすず: 前回は、「アレルギー疾患」とは、私たちがもともと持っている免疫機能が、異物から体を守ろうとして過剰に反応することを言う、とお話いただきました。

井上博雅Dr: そうですね。

二見いすず: また、「アレルギー疾患」の代表的なものには、気管支喘息、アレルギー性鼻炎、アトピー性皮膚炎、花粉症、アレルギー性結膜炎、食物アレルギーなどがあるとのことでした。

井上博雅Dr: そうですね。

二見いすず: では、「アレルギー疾患」は、さまざまな原因があり、症状も様々であるとこのことでした。
そこで、今回は特に呼吸器内科学がご専門の井上ドクターに、「ぜんそく」を例に仕組みや対処法について詳しく伺っていきたいと思います。

井上博雅Dr: わかりました。

二見いすず: 「ぜんそく」の原因は、様々な原因があると言われているそうですが、その一つにアレルギーの可能性があるそうですね。

井上博雅Dr: その通りです。
ぜんそくの原因として考えられるアレルゲンは様々で、ダニ、ほこりなどのハウスダストなどが考えられます。
これに、ウイルス感染、遺伝的要因やたばこの煙なども影響してアレルギー反応をおこすと考えられています。

二見いすず: なるほど。
アレルゲンにも、いろいろな可能性があるということですね。

井上博雅Dr: そうですね。
喘息と診断された場合には、きちんと医療機関で治療を受けること。
さらに、ダニやペットの毛やふけなどで、発作をおこすかどうかを考えることも必要です。
大人の喘息の場合は、痛み止めや風邪薬で発作を起こす場合もあります。
アレルゲンや痛み止めなどが喘息発作をおこすとわかった場合には、ダニの対策をしたり、痛み止めの使用を避けるなど接触を避けるという対策も重要です。

二見いすず: なるほど。
では、アレルゲンを特定するにはどうしたらよろしいでしょうか。

井上博雅Dr: はい。
医療機関に相談すると、アレルギーの可能性が高い場合には血液検査を行います。
花粉症の検査が良い例です。
必要に応じて、可能性のあるものに対しては、皮膚テストを行ったりして、特定することもあります。

二見いすず: なるほど。
喘息になったら、きちんと医療機関で治療を受けることと、アレルゲンがわかればそのアレルゲンの対策を行ってなるべくアレルゲンを避ける様にすることも重要なのですね。

井上博雅Dr: そうですね。

二見いすず: よくわかりました。
今月は「アレルギー疾患」について伺っています。
お話は、鹿児島県医師会の井上博雅(いのうえ ひろまさ)ドクターでした。
ありがとうございました。

井上博雅Dr: ありがとうございました。