2013.12.14 第554回放送分 『ワクチン』 ゲスト:西順一郎ドクター


二見いすず: 今月のドクタートークは、「ワクチン」について鹿児島県医師会の西順一郎(にしじゅんいちろう)ドクターにお話を伺っております。
西さん、今週もよろしくお願いいたします。

西順一郎Dr: よろしくお願いいたします。

二見いすず: 先週は、特定の感染症に対して抵抗力をつけるために接種するワクチンの種類などについてお話を伺いました。
今週は、ワクチンを打つ時期についてお願いいたします。

西順一郎Dr: はい。
ワクチンは、乳幼児時期に接種が勧められているもの、学生時代に接種するもの、また成人になってから、さらに、高齢になってから推奨されているものなど、さまざまです。

二見いすず: なるほど。
やはり、お母様方が気にされているのが、乳幼児時期の予防接種でしょうね。

西順一郎Dr: そうですね。
現在、日本では、乳幼児の予防接種については、国が奨める予防接種で費用の自己負担がない定期接種と、費用は自己負担ですが接種が小児科学会などから接種を奨められている任意接種があります。

二見いすず: なるほど。
定期接種と任意接種ですね。
定期接種にはどのようなものがあるのでしょうか。

西順一郎Dr: はい。
定期接種には、ヒブ、肺炎球菌、ポリオを含めた四種混合、BCG、麻疹、風疹、日本脳炎などがあります。

二見いすず: なるほど。
では、任意接種にはどのようなものがありますか?

西順一郎Dr: はい。
任意接種には、ロタウイルス、水ぼうそう、おたふくかぜ、B型肝炎、インフルエンザのワクチンなどがあります。

二見いすず: なるほど。
定期接種は重要度が高く、任意はその次…ということでしょうか。

西順一郎Dr: いえ、そうではありません。
任意接種は、費用がかかりますが、ぜひ接種をしていただきたい感染症ばかりです。
任意接種とされている感染症には、現在大きな流行を起こしている病気が多く、重症化が心配されるものも少なくありません。

二見いすず: なるほど。
乳幼児については、定期接種はもちろんですが、任意接種もぜひ接種してほしいということですね。
重症化する場合もあると伺いますと、ぜひ、接種を検討していただきたいものですね。

西順一郎Dr: その通りです。
ワクチンという、せっかく感染症を予防できる有効な手段があるのですから、お子さんの健康のためにも、接種してあげていただきたいと思います。
また、適切な時期に適切な回数を守るということも心掛けていただきたいと思います。

二見いすず: よくわかりました。
今月は、ワクチンについてお話を伺っております。
お話は、鹿児島県医師会の西順一郎(にしじゅんいちろう)ドクターでした。
ありがとうございました。

西順一郎Dr: ありがとうございました。