二見いすず: | 6月になりました。 今月のドクタートークは、「肺がん」について鹿児島県医師会 佐藤雅美(さとうまさみ)ドクターにお話を伺います。 佐藤さん、よろしくお願いいたします。 |
佐藤雅美Dr: | よろしくお願いいたします。 |
二見いすず: | まず、「肺がん」とは、どういった病気なのでしょうか。 |
佐藤雅美Dr: | はい。 「肺がん」は、5大がんの一つで、死亡する人の数は、がんの中でもトップとなっています。 世界では年間130万人、日本では7万人、ここ鹿児島県でも平成24年の調査では、1000人以上の方が命を落とされています。 |
二見いすず: | そうですか…。 昨年の交通事故で亡くなられた方が約90名ということですから、その10倍以上もの方が「肺がん」で亡くなられたということですね。あらためて驚きました。 |
佐藤雅美Dr: | そうですね。 「肺がん」は死亡率が高く、かかった方の75%が命を落とされているという現実があります。 その理由の一つに、早期発見しにくいという特徴があります。 |
二見いすず: | ということは、早期では症状を感じにくいということでしょうか。 |
佐藤雅美Dr: | その通りです。 「肺がん」はかなり進行しないと自覚症状は感じられません。 ただし、せきやたん、息切れ、胸の痛み、血痰、発熱などの症状が出る場合もありますので、この症状を感じたら、ぜひ医療機関で検査を受けられることをお願いしたいと思います。 |
二見いすず: | わかりました。 せきやたん、息切れ、胸の痛み、血痰、発熱などの症状を感じたら、医療機関に相談されてください。 |
佐藤雅美Dr: | そうですね。 ただし、この症状は必ずしも「肺がん」の症状ではなく、ほかの病気の可能性もあることもご理解いただきたいと思います。 |
二見いすず: | わかりました。 「肺がん」の死亡率の高さは、早期発見しにくいことも理由の一つにあるということですが、逆に、早期発見・早期治療をすれば命が助かる可能性もあるということでしょうか。 |
佐藤雅美Dr: | その通りです。 「肺がん」は早期発見すれば、治る(可能性のある)病気です。 |
二見いすず: | なるほど、よくわかりました。 では、早期発見・早期治療を行うためには、どうしたらよろしいのでしょうか。 |
佐藤雅美Dr: | はい。 さきほど申し上げたようなせきや痰などの症状を感じたら、医療機関へ相談することはもちろんですが、やはり、定期的に検診を受けることが大切です。 |
二見いすず: | なるほど。 よくわかりました。 来週は、肺がんの検診について詳しく伺ってまいりたいと思います。 お話は鹿児島県医師会 佐藤雅美(さとうまさみ)ドクターでした。 ありがとうございました。 |
佐藤雅美Dr: | ありがとうございました。 |