2014.6.28 第582回放送分 『肺がん』 ゲスト:佐藤雅美ドクター


二見いすず: ドクタートークは、「肺がん」について鹿児島県医師会 佐藤雅美(さとうまさみ)ドクターにお話を伺っています。
佐藤さん、今週もよろしくお願いいたします。

佐藤雅美Dr: よろしくお願いいたします。

二見いすず: 先週は、「肺がん」の治療について、手術、放射線治療、内科治療があると伺いました。
本日は、特に佐藤さんのご専門の手術について詳しく伺いたいと思います。
がんが広がっていない場合は、標準治療としては、手術が選ばれることが多いということでしたね。

佐藤雅美Dr: そうですね。
がんを手術でまるごと取りきってしまえば、再発の心配もありません。

二見いすず: 一方で、手術は怖い、というイメージもありますよね。

佐藤雅美Dr: 確かにそういったイメージもあるかもしれませんが、現在は、医療技術の進歩で切り口も最小限に抑えることができますし、鎮痛剤なども良いものが出てきていて、痛みを訴える方は少なくなっています。
手術での治療は、何度も治療や入院の必要がなく、金銭的な負担も実は一番安く済むというメリットもあります。

二見いすず: なるほど。
よくわかりました。
肺がんが発見された方は、ドクターと相談しながら、進行状況やご自分の状態に合わせて、最適な治療方法を選んでいただきたいですね。

佐藤雅美Dr: そうですね。

二見いすず: これまで4週にわたり、「肺がん」についてうかがってきました。
まとめますと、「肺がん」は命に関わる病気ではありますが、自覚症状を感じにくい病気のため、検診による早期発見が大切ということですね。

佐藤雅美Dr: その通りです。
鹿児島県には低線量CTによる検診の補助制度もありますので、ご活用いただき、早期発見をしていただきたいと思います。

二見いすず: そうですね。
また、万が一、「肺がん」と診断された場合、さまざまな治療法があるので、医療機関と相談しながら、希望を持って治療に向き合っていただきたいということでした。

佐藤雅美Dr: その通りです。

二見いすず: 日常生活で何か気をつけることはありますでしょうか。

佐藤雅美Dr: そうですね。
「肺がん」については、やはり喫煙との因果関係は明らかですので、ぜひ禁煙をしていただきたいと思います。
鹿児島は桜島の降灰の影響などで、締め切った部屋での喫煙が見られます。
ご家族などへも受動喫煙の影響も長時間かつ高濃度になりますので、とても心配です。

二見いすず: なるほど。
「肺がん」のリスクを減らすためにも、喫煙習慣は見直したいところですね。

佐藤雅美Dr: そうですね。

二見いすず: お話は鹿児島県医師会 佐藤雅美(さとうまさみ)ドクターでした。
ありがとうございました。

佐藤雅美Dr: ありがとうございました。