2014.11.1 第600回放送分 『インフルエンザ』 ゲスト:湯浅由啓ドクター



二見いすず: 11月になりました。
今月のドクタートークは、「インフルエンザ」についてお送りしてまいります。
お話は鹿児島県医師会の湯浅由啓(ゆあさよしひろ)ドクターです。
湯浅さん、よろしくお願いいたします。

湯浅由啓Dr: よろしくお願いいたします。

二見いすず: さて、今年もインフルエンザが気になる季節になってまいりました。
そもそもインフルエンザとはどのような病気なのでしょうか?

湯浅由啓Dr: はい。
インフルエンザとは、インフルエンザウイルスが喉や気管支、肺で感染・増殖することによって発症する病気です。

二見いすず: では、どのような症状が出るのでしょうか。

湯浅由啓Dr: 特徴的な症状としては、急に38度以上の高熱が出ます。
また、倦怠感、筋肉痛、関節痛などの全身症状も強くあらわれます。

二見いすず: 普通の風邪との違いは急に38度以上の高熱が出ること、倦怠感、筋肉痛、関節痛などの全身症状が強く出ることですね。

湯浅由啓Dr: はい、その通りです。

二見いすず: では、インフルエンザにはどのような種類があるのでしょうか?

湯浅由啓Dr: インフルエンザの原因となるインフルエンザウイルスは、A型、B型、C型の3種類に大きく分類されています。
このうち大きな流行の原因となるのは、A型とB型です。

二見いすず: 数年前に流行した新型インフルエンザとはどのようなものなのでしょうか。

湯浅由啓Dr: 新型インフルエンザも症状は一般的なインフルエンザと類似していますけれども、新型インフルエンザは肺炎などの呼吸器症状が重症化しやすい傾向にありました。

二見いすず: そうなんですね。
実際に大きな影響があったのでしょうか。

湯浅由啓Dr: ほとんどの方は軽症で回復されていますが、慢性疾患のある方や妊婦、乳幼児、高齢者などは重症化しやすい傾向にあるので、注意が必要とされています。

二見いすず: よく分かりました。
今年の冬もインフルエンザの流行が予測されているんですよね?

湯浅由啓Dr: ええ、そうですね。
インフルエンザは流行性があり、いったん流行すると、短期間に多くの人に感染が拡がるのが特徴です。
日本では例年12月〜3月、鹿児島では特に1〜2月に流行しています。

二見いすず: 流行を防ぐためにも早めに医療機関を受診することが大切ですね。

湯浅由啓Dr: そうですね。
予防接種も始まっていますので、かかりつけ医にご相談ください。

二見いすず: よく分かりました。
来週もインフルエンザについてお話をお伺いします。
鹿児島県医師会 湯浅由啓(ゆあさよしひろ)ドクターでした。
ありがとうございました。

湯浅由啓Dr: ありがとうございました。