2014.11.15 第602回放送分 『インフルエンザ』 ゲスト:湯浅由啓ドクター


二見いすず: 今月のドクタートークは「インフルエンザ」について、鹿児島県医師会の湯浅由啓(ゆあさよしひろ)ドクターにお話を伺います。
湯浅さん、今週もよろしくお願いいたします。

湯浅由啓Dr: よろしくお願いいたします。

二見いすず: 先週は、インフルエンザの感染経路についてお伺いしました。
今週は、インフルエンザの診断についてお願いいたします。

湯浅由啓Dr: はい。
インフルエンザは一般の風邪と違って、急に38度以上の高熱が出たり、倦怠感、筋肉痛などの強い全身症状が出ます。
こういった症状があれば、インフルエンザへの感染を疑ってもいいかもしれません。

二見いすず: では、インフルエンザにかかったかもしれないというときには、医療機関ではどのような検査が行われるのでしょうか。

湯浅由啓Dr: はい。
医療機関では主に鼻の粘膜を細い綿棒でこすって、インフルエンザウイルスに感染しているかどうかを調べます。

二見いすず: 私も検査を受けたことがありますが、小さい子どもさんはちょっとびっくりされるかもしれませんね。

湯浅由啓Dr: そうですね。
保護者の方にご協力いただいて、お子さんにも少しだけ我慢してもらうことになるかもしれません。

二見いすず: はい。
頑張ってもらいましょう。
検査結果はすぐに出るのでしょうか。

湯浅由啓Dr: 通常は検査から10分ほどで結果が出ます。
ただし、インフルエンザウイルスは、感染してから12時間を経過した頃から反応が出ると言われていますので、タイミングによってはウイルスが検出されないこともあります。

二見いすず: なるほど。
インフルエンザに感染したかもしれないと思ってすぐに検査をしても正確な結果が出ないこともあるのですね。

湯浅由啓Dr: はい。
正確な診断結果が出るタイミングには個人差がありますので、そのことも知っておいていただきたいです。

二見いすず: では、インフルエンザに感染していた場合、どのようにすればいいのでしょうか。

湯浅由啓Dr: 今はカプセルや粉薬などの経口薬だけでなく、吸入薬、注射薬とさまざまなタイプの治療があります。
医師と相談しながら、適切な治療を選択していただければいいと思います。

二見いすず: ほかにも気をつけておきたいことはありますか。

湯浅由啓Dr: 安静にして、しっかりと休養しましょう。
それから、流行を拡げないためにも外出は極力控え、咳やくしゃみがあれば、必ずマスクをしてください。

二見いすず: 分かりました。
流行を拡げないためにも、無理をして学校や職場に行かないという周囲への心づかいも大切なのですね。

湯浅由啓Dr: はい。
その通りです。

二見いすず: よく分かりました。
来週は治療についてさらに詳しく伺います。
お話は鹿児島県医師会の湯浅由啓(ゆあさよしひろ)ドクターでした。
湯浅さん、ありがとうございました。

湯浅由啓Dr: ありがとうございました。