2014.11.29 第604回放送分 『インフルエンザ』 ゲスト:湯浅由啓ドクター


二見いすず: ドクタートークは、「インフルエンザ」についてお送りしています。
お話は鹿児島県医師会の湯浅由啓(ゆあさよしひろ)ドクターです。
湯浅さん、今週もよろしくお願いいたします。

湯浅由啓Dr: よろしくお願いいたします。

二見いすず: 今週は、インフルエンザの予防接種についてお話をお願いします。

湯浅由啓Dr: はい。
インフルエンザは毎年冬から春にかけて流行し、1月から2月にピークを迎えます。
インフルエンザワクチンは接種してから約2週間後に効果があらわれるとされています。
流行の時期を考えると、年内に接種しておくことが大事です。

二見いすず: 予防接種を受けておくとインフルエンザにかからないのでしょうか。

湯浅由啓Dr: 残念ながら、ワクチンを接種しておけばインフルエンザに絶対にならないというわけではありません。
ただし、ワクチンを打っておくと、重症化が防げるといわれています。

二見いすず: なるほど。
予防接種は何歳から受けられるのでしょうか。

湯浅由啓Dr: はい。
生後6カ月以上から予防接種を受けることができます。

二見いすず: 子どもと成人では、接種方法が違うのでしょうか。

湯浅由啓Dr: 13歳未満は2回接種、13歳以上は1回接種となっています。
13歳未満の子どもさんは、1回目から2週間以上の間隔をあけて2回目の接種を行ってください。

二見いすず: 予防接種の費用はどうなりますでしょうか。

湯浅由啓Dr: 原則的に全額自己負担となります。
費用は医療機関によって異なります。
ただし、予防接種法に基づく定期接種の対象者については公費負担の場合もありますので、自治体やかかりつけの医療機関に問い合わせてください。

二見いすず: よく分かりました。
インフルエンザワクチンはやはり毎年接種したほうがいいのでしょうね。

湯浅由啓Dr: そうですね。
インフルエンザワクチンの効果は約半年とされています。
また、インフルエンザウイルスは毎年のように変異しながら流行を繰り返していますので、毎年クリスマス前にはインフルエンザワクチンの接種が終わっているようにしたいものですね。

二見いすず: そうですね。
一人ひとりの健康を守るだけでなく、社会の流行を防ぐという意識を持つことも大切ですね。

湯浅由啓Dr: まったくその通りです。
インフルエンザは流行のピークが毎年受験シーズンとも重なります。
来年、お子さんの受験を控えているご家庭は、ぜひ年内にご家族全員で予防接種を受けてください。

二見いすず: よく分かりました。
5週にわたりインフルエンザについてお話を伺いました。
鹿児島県医師会の湯浅由啓(ゆあさよしひろ)ドクターでした。
ありがとうございました。

湯浅由啓Dr: ありがとうございました。