二見いすず: | ドクタートークは「スポーツ障害」について、鹿児島県医師会の小倉雅(おぐらただし)ドクターにお話を伺っております。 小倉さん、今週もよろしくお願いいたします。 |
小倉 雅Dr: | よろしくお願いいたします。 |
二見いすず: | 先週はスポーツ障害の治療法について伺いました。 スポーツによる体の不調や痛みがある場合は、我慢せず医療機関を受診することが大切だということでしたね。 |
小倉 雅Dr: | はい。 その通りです。 |
二見いすず: | 今週はスポーツ障害の予防法についてお話をお願いいたします。 |
小倉 雅Dr: | 骨が未成熟な成長期に過度な負荷をかけると、スポーツ障害のリスクが高まります。成長期はとにかく無理をしないのが第一です。 例えば野球の全力投球は1日の投球数が決まっていますし、さらに連投はさけた方がよいとされています。 |
二見いすず: | 成長期の無理は禁物です。大人の場合はどうでしょうか。 |
小倉 雅Dr: | 成長期を過ぎれば、競技スポーツではある程度の負荷をかけ、技術を磨くことも必要です。 しかし、やり過ぎると、疲労骨折などのスポーツ障害を起こします。 |
二見いすず: | なるほど。 |
小倉 雅Dr: | 一流のスポーツ選手は、スポーツの始まりと終わりにウォームアップとクールダウンなど、入念なストレッチを行います。 これはケガや故障を防ぐためにとても大切なことです。 急激な運動をするとアキレス腱断裂や肉離れを起こすことがありますので、注意したいですね。 |
二見いすず: | 入念なストレッチ、ウォームアップとクールダウンですね。 |
小倉 雅Dr: | それとサッカーなどでは自分に合った靴を選ぶことも心掛けたいです。 |
二見いすず: | 7月も下旬になり、暑さも厳しくなってまいりました。 夏にスポーツをする時、気をつけるべきことはありますか? |
小倉 雅Dr: | 代表的なのが熱中症です。 夏のスポーツは熱中症のリスクが高まります。 電解質を含むスポーツドリンクなどでこまめに水分補給をして、おかしいなと思ったら無理せず日陰で休みましょう。 |
二見いすず: | スポーツは本来、健康維持に必要なものですから、病気やケガをすることなく楽しみたいですね。 |
小倉 雅Dr: | 成長期の子どもであれば、スポーツをすることによって体が発達しますし、成人であれば、生活習慣病やロコモティブシンドロームの予防にも効果的です。 ぜひスポーツを楽しんでいただきたいと思います。 |
二見いすず: | 運動は苦手で億劫だという方もいらっしゃいますが、誰にでも出来るスポーツというと、ウォーキングでしょうか。 |
小倉 雅Dr: | そうですね。 手軽な運動として1日30分程度歩くことをおすすめします。 |
二見いすず: | 体を動かすことがストレス解消にもつながりますね。 |
小倉 雅Dr: | はい。 適度なスポーツをすることで健康が保てますので、生涯スポーツとしてぜひ自分に合ったスポーツを見つけて、継続していただきたいですね。 |
二見いすず: | 継続は力なり。 自分の体に合ったスポーツで健康維持に努めたいものです。 4週にわたり、貴重なお話をありがとうございました。 鹿児島県医師会の小倉雅(おぐらただし)ドクターでした。 小倉さん、ありがとうございました。 |
小倉 雅Dr: | ありがとうございました。 |