2015.8.1 第639回放送分 『かかりつけ医』 ゲスト:金子 洋一ドクター



二見いすず: 8月になりました。
今月のドクタートークは「かかりつけ医」について、鹿児島県医師会副会長の金子洋一(かねこよういち)ドクターにお話を伺ってまいります。
金子さん、よろしくお願いいたします。

金子洋一Dr: よろしくお願いいたします。

二見いすず: 近年、「かかりつけ医」という言葉をよく耳にするようになりました。
かかりつけ医と言いますと、健康についてなんでも相談できる身近な存在だというイメージがあります。

金子洋一Dr: はい。
おっしゃる通りですね。
かかりつけ医とは、なんでも相談できる上に、最新の医療情報を積極的に学び、必要な時には専門医、専門医療機関を紹介でき、身近で頼りになるドクターで、地域医療、保健、福祉を担う総合的な能力を有する医師と定義されています。

二見いすず: なるほど。
かかりつけ医とは、地域医療はもちろん、保健、福祉も担う総合的な能力を有する医師なのですね。

金子洋一Dr: はい、その通りです。
鹿児島県医師会では、このかかりつけ医の認定制度を全国に先駆けて創設し、平成27年度より運用を開始しました。

二見いすず: そうですか。
それはどのような制度なのでしょうか。

金子洋一Dr: 鹿児島県医師会認定かかりつけ医制度は、平成25年8月に日本医師会と四病院団体協議会が合同提言を公表した、かかりつけ医の定義を踏まえた上で、かかりつけ医として信頼できる医師を医師会が評価・認定するものです。

二見いすず: なるほど。
認定かかりつけ医とは、鹿児島県医師会によって、かかりつけ医にふさわしいと、評価・認定された医師なのですね。

金子洋一Dr: はい。
その通りです。
鹿児島県医師会認定かかりつけ医は、年間60単位の日本医師会生涯教育講座の受講を必修とし、認定証を取得していることが資格要件のひとつとなります。
このような背景もあって、認定かかりつけ医は、日常診療での自己の専門性に基づきながら、地域医療の充実や発展、地域住民の安心と安全を守るために努力を続けている医師と言えます。

二見いすず: 認定かかりつけ医は、現在、鹿児島県に何名ぐらいいらっしゃるのでしょうか。

金子洋一Dr: はい。
平成27年4月1日現在で、445名の医師が鹿児島県医師会認定かかりつけ医として診療しております。
鹿児島県医師会のホームページでは、認定者一覧を市町村別にご覧いただくことができますので、ぜひお近くの認定かかりつけ医を探してみてください。

二見いすず: よく分かりました。
来週は、かかりつけ医の役割について詳しく伺ってまいります。
お話は、鹿児島県医師会副会長の金子洋一(かねこよういち)ドクターでした。
どうもありがとうございました。

金子洋一Dr: ありがとうございました。