2015.8.15 第641回放送分 『かかりつけ医』 ゲスト:金子 洋一ドクター


二見いすず: 今月のドクタートークは「かかりつけ医」について、鹿児島県医師会副会長の金子洋一(かねこよういち)ドクターにお話を伺ってまいります。
金子さん、今週もよろしくお願いいたします。

金子洋一Dr: よろしくお願いいたします。

二見いすず: 先週は、かかりつけ医が地域医療の中心を担う存在であると伺いました。
今週は、かかりつけ医を持つ患者側のメリットについて教えていただけますか。

金子洋一Dr: はい。
かかりつけ医を持つメリットとしては、もしもの時に素早い対応ができるという点がまず挙げられます。
患者さんやご家族の現状だけでなく、これまでの病歴や健康状態を把握しているからこそ、適切な診断・診療が行えるのです。

二見いすず: そうですね。
過去から現在に至るまでの病歴や健康状態をしっかりと把握しているからこそ、食事や運動といった日常生活の健康管理までアドバイスしてくださるんですね。

金子洋一Dr: はい、その通りです。
待ち時間が比較的短く、じっくりと診察してくれるのも、かかりつけ医のメリットです。
また、入院や検査が必要になった場合でも、適切な病院・診療科をスムーズに紹介してもらえます。

二見いすず: 紹介状なしで大きな病院へ行ったら、何時間も待たされたという話をよく聞きますね。

金子洋一Dr: 病院に出掛けたはいいが、自分は何科を受診したらいいのか迷うこともあるでしょう。
自分の判断で診療科を選択してしまうと、長時間待たされたあげくに他の科にまわされてしまうということにもなりかねません。
そのような事態を避けるためにも、まずはかかりつけ医に相談して、症状にあった適切な科を紹介してもらいましょう。
紹介状があれば、より安心です。

二見いすず: ところで、持病や健康上の悩みがなくても、かかりつけ医は持つべきでしょうか。

金子洋一Dr: 大きな病気になってから、「どこの病院に行こうか」と慌てる人が後を絶ちません。
このような事態に陥らないためにも、日頃から自分やご家族の健康を管理してくれる、かかりつけ医を持つことが大切です。

二見いすず: そうですね。
信頼できる、かかりつけ医がいれば、大きな病気を未然に防ぐことも出来るかもしれませんね。

金子洋一Dr: はい。
おっしゃる通りです。
普段健康な人でも、ちょっとした風邪やケガで病院に行く機会はありますよね。
そんな時、自分や家族の健康状態を包み隠さず話し合える、かかりつけ医を探しておくことが安心への第一歩なのです。

二見いすず: はい。
よく分かりました。
では、来週は、かかりつけ医の選び方について詳しく伺ってまいります。
お話は、鹿児島県医師会副会長の金子洋一(かねこよういち)ドクターでした。
どうもありがとうございました。

金子洋一Dr: ありがとうございました。