2015.8.22 第642回放送分 『かかりつけ医』 ゲスト:金子 洋一ドクター


二見いすず: 今月のドクタートークは「かかりつけ医」について、鹿児島県医師会副会長の(かねこよういち)ドクターにお話を伺っております。
金子さん、よろしくお願いいたします。

金子洋一Dr: よろしくお願いいたします。

二見いすず: 先週は、かかりつけ医の必要性について詳しくお話をお伺いしました。
自分や家族の健康状態を包み隠さず話し合える、かかりつけ医を持つことが安心への第一歩だということでしたね。

金子洋一Dr: はい。
その通りです。

二見いすず: 今週はかかりつけ医の選び方について、お願いいたします。

金子洋一Dr: お近くで、かつ手軽に相談できる、かかりつけ医を選ぶことをおすすめします。
健康のことならなんでも相談できる医師が家の近くにいれば、これほど心強いことはありません。

二見いすず: そうですよね。
とりわけ、高齢者の方やお子さんのいらっしゃる方、そして、定期的に通院しなければならない人ほど、通いやすいこともひとつのポイントになりますね。

金子洋一Dr: はい、おっしゃる通りですね。
距離の近さに加えて、なんでも気軽に話せることが、かかりつけ医としての重要な条件になるため、相性は最も重視したいところです。
それには、実際に病院に足を運び、診療を受けてみるしかありませんね。
何度か通院してみて、話しやすい、信頼できそうだという感じのドクターならかかりつけ医に決めていいと思います。

二見いすず: たとえば、いったん、かかりつけ医を決めたら、変更はしない方がいいのでしょうか。

金子洋一Dr: 信頼関係を築く努力を重ねても、相性が合わないと判断した場合や、信頼できないと感じた時は、思い切ってかかりつけ医を変えることも必要かもしれません。
相性のいいかかりつけ医と出会うためには、自分にとって、良い医師の条件を考えてみることも大切だと思います。

二見いすず: よく分かりました。
他にもかかりつけ医を選ぶ時に気をつけておきたいことはありますか?

金子洋一Dr: かかりつけ医の重要な役割のひとつは、精密検査や入院が必要な場合に速やかに専門医に紹介することです。
従って、紹介状や報告書をきちんと書いてくれる医師を選びましょう。
小さなお子さんや高齢者の方は急に具合が悪くなることもあるので、病院が休診の場合はどうしたらいいのか、緊急時の対応についても家族に指示してくれる医師は、かかりつけ医の責任を十分に果たしていると高く評価できます。

二見いすず: 緊急時の対応についても、あらかじめ指示があれば、お子さんや高齢者の方のいらっしゃるご家庭でも安心ですよね。
ぜひお近くで、かつ手軽に相談できる、相性の良いかかりつけ医を、皆さんも探してください。
お話は、鹿児島県医師会副会長の金子洋一(かねこよういち)ドクターでした。
どうもありがとうございました。

金子洋一Dr: ありがとうございました。