2015.10.31 第652回放送分 『眼の病気』 ゲスト:鵜木 一彦ドクター


二見いすず: ドクタートークは、「眼の病気」をテーマにお送りしています。
お話は鹿児島県医師会の鵜木一彦(うのきかずひこ)ドクターです。
鵜木さん、今週もよろしくお願いいたします。

鵜木一彦Dr: よろしくお願いいたします。

二見いすず: 先週はドライアイと目薬についてお話をお伺いいたしました。
最終日の今日は、目薬の使い方について、日常生活で気をつけておきたいことを教えていただけますか。

鵜木一彦Dr: はい。
まず二見さんは目薬と軟膏を両方使用する場合、どちらを先に使いますか?

二見いすず: 目薬が先で、軟膏は後、でしょうか?

鵜木一彦Dr: そうですね。
油性の軟膏は水性の点眼薬をはじきやすいので、目薬と軟膏を併用する場合は、目薬を先に使用してください。

二見いすず: はい。
分かりました。
たとえば、2種類以上の目薬をさす時は、どうしたらいいのでしょうか。

鵜木一彦Dr: そうですね。
2種類以上の点眼薬を使用する場合、どちらを先に点眼するかは、担当の先生に従ってください。
また、目薬を間をおかずに続けて点眼するのはやめていただきたいと思います。
5分間以上の間隔をあけるというのが理想ですが、時間がない場合は2、3分間でもかまいません。
必ず間隔をあけて点眼をしましょう。
ところで、目薬をさした後、パチパチとまばたきをしてはいませんか?

二見いすず: はい。
まばたきをすると、なんだか目薬が行きわたるような気がするのですが、ダメですか?

鵜木一彦Dr: 目薬をさしたあとは、まばたきはせずに、じっと眼を閉じておきましょう。
パチパチとまばたきすると、涙の分泌により目薬が流れてしまいます。
30秒ほどじっと眼を閉じれば、しっかりと吸収されます。

二見いすず: 分かりました。
他にも目薬について、気をつけておきたいことはありますか。

鵜木一彦Dr: はい。
多くの目薬は点眼すると、少し眼にしみたり、一時的に眼が赤くなったりします。
目薬が眼にしみるからといって、途中で点眼をやめると、症状が改善しない場合がありますので、注意してください。
また、点眼薬もやはり薬ですので、副作用が出ることもあります。
アレルギーや気になる症状があらわれたら、すみやかに担当の先生にご相談ください。

二見いすず: よく分かりました。
5週にわたり、眼の病気と目薬について、貴重なお話をありがとうございました。
鹿児島県医師会の鵜木一彦(うのきかずひこ)ドクターでした。
どうもありがとうございました。

鵜木一彦Dr: ありがとうございました。