2015.11.28 第656回放送分 『インフルエンザ』 ゲスト:山元 公恵ドクター


二見いすず: ドクタートークは、「インフルエンザ」をテーマにお送りいたします。
お話は鹿児島県医師会の山元公惠(やまもときみえ)ドクターです。
山元さん、今週もよろしくお願いいたします。

山元公恵Dr: よろしくお願いいたします。

二見いすず: 先週はインフルエンザの症状や注意点についてお伺いいたしましたが、インフルエンザはどのような経路で感染するのでしょうか。

山元公恵Dr: はい。
インフルエンザの主な感染経路には、飛まつ感染と接触感染があります。

二見いすず: 飛まつ感染と接触感染ですね。
ではまず、飛まつ感染について教えてください。

山元公恵Dr: 飛まつ感染とは、咳・くしゃみ・会話などの時に飛んだ唾液などを、直接口や鼻から吸い込んでしまい、感染するものです。

二見いすず: なるほど。
では一方、接触感染とは何でしょう。

山元公恵Dr: 感染した人に直接触れたり、感染した人が触れたものにさわったりした手で、口・鼻・眼をさわり、感染してしまうことを言います。

二見いすず: やってしまいそうです。
では、これらの感染から身を守るには、どのような方法があるのでしょうか?

山元公恵Dr: はい。
インフルエンザの感染を防ぐためには、一般の風邪予防と同じように手洗い、うがい、マスクの着用を心掛けてください。

二見いすず: 一般の風邪予防と同じように、手洗い、うがい、マスクの着用ですね。

山元公恵Dr: はい。
流行期にはマスクを着用すること、手洗い、うがいは外出先から自宅に戻った時だけでなく、人混みに出掛けた時などは外出先でも行うことを心掛けてください。
また、学校や職場では定期的に窓を開けて室内の換気をしたり、乾燥を防ぐため加湿器などを利用するのも有効だと思います。

二見いすず: 手洗い、うがいは外出先から自宅に戻った時だけでなく、人込みに出掛けた時などは外出先でも行うこと、学校や職場では定期的に窓を開けて室内の換気をしたり、乾燥を防ぐため加湿器などを利用するのも有効だということですね。
一人ひとりの健康を守るだけでなく、社会の流行を防ぐという意識を持つことも大切なんですね。

山元公恵Dr: そうですね。
インフルエンザの流行は年によって違いますが、12月中旬から1月に始まることが多いので、感染拡大や重症化を防ぐためにも、ぜひ年内・クリスマス前までには家族全員でインフルエンザの予防接種を受けていただきたいと思います。

二見いすず: よくわかりました。
4週にわたり、インフルエンザについて貴重なお話を伺いました。
鹿児島県医師会の山元公惠(やまもときみえ)ドクターでした。
ありがとうございました。

山元公恵Dr: ありがとうございました。