2016.8.20 第694回放送分 『日焼け』 ゲスト:島田 辰彦ドクター


二見いすず: 今月のドクタートークは「日焼け」について、鹿児島県医師会の島田辰彦(しまだときひこ)ドクターにお話を伺っています。
島田さん、今週もよろしくお願いいたします。

島田辰彦Dr: よろしくお願いいたします。

二見いすず: 先週は紫外線対策として、紫外線が強い午前10時から午後2時までは外出を控えた方がいいというお話でした。
今日はそのほかの予防策も教えていただけますか。

島田辰彦Dr: そうですね。
日陰を利用する、日傘を使うということに加えて、帽子をかぶることがとても大切なんですね。
帽子は7センチのつばがあるものを選べば、5割以上の紫外線をカットできると言われています。

二見いすず: なるほど。
帽子はつばの広さがポイントですね。

島田辰彦Dr: また、夏だからといって肌の露出が多い方がいらっしゃいますが、
肌はちゃんと覆っておかないと紫外線対策としてはダメなんですね。
だから、袖や襟がついた洋服を着ることをおすすめします。
また色はまったく関係がありませんので、黒い色ではなく、淡い色でかまいません。

二見いすず: 色は関係ないということですね。
わかりました。
日焼けを予防するためにも、袖や襟のついた洋服を選んでくださいというお話です。
さて、それから?

島田辰彦Dr: サングラスやUVカットグラスを使うことによって、過剰な紫外線による目の翼状片や白内障のリスクを減らすことができます。

二見いすず: ぜひ紫外線から目を守ることも心掛けていただきたいと思います。
そして、日焼け止めクリームについてはいかがでしょうか。

島田辰彦Dr: 日焼け止めクリームは塗り方が大事なんです。
意外とざっとされていると思うので、ここが一番のポイントになると思います。

二見いすず: そのポイントをぜひお聞きしたいです。

島田辰彦Dr: UVBに対する効果指数であるSPFは、15以上あれば紫外線防御効果にそれほどの差はありません。
また、PAはUVAに対する効果指標で、PA++から+++で十分です。
一番大切なのは、必要な量を十分に塗るということです。

二見いすず: 数字は気にしなくていいので、必要な量をたっぷりと塗ることが大切なんですね。
それでは、日焼け止めクリームの量の目安を教えてください。

島田辰彦Dr: 顔に使用する場合、クリーム状のものならパール2粒分、液状のものなら一円玉2個分を二回に分けて、全体にのばして塗ってください。
そして、頬とか高い部分は重ね塗りをした方がいいと思います。
また、汗などで流れますから、効力を考えると、2時間おきに塗り直すことをおすすめしています。

二見いすず: わかりました。
プールや海で日焼け止めクリームを使っても問題はないのでしょうか。

島田辰彦Dr: 耐水性またはウォータープルーフと表示されていれば、プールの水を汚さないという実証実験が複数ありますので、安心して使ってください。

二見いすず: 日焼け止めについては数値などはあまり気にしなくてもよいので、必要な量を十分たっぷりと塗ることが大切だということでした。
お話は鹿児島県医師会の島田辰彦(しまだときひこ)ドクターでした。
ありがとうございました。

島田辰彦Dr: ありがとうございました。