二見いすず: | 今月のドクタートークは、「肥満とメタボ」をテーマにお送りいたします。 お話は鹿児島県医師会の西尾善彦(にしおよしひこ)ドクターです。 西尾さん、今週もよろしくお願いいたします。 |
西尾善彦Dr: | よろしくお願いいたします。 |
二見いすず: | 先週は、メタボの原因になる内臓脂肪はたまりやすく、減りやすいという性質があるというお話を伺いました。 今週は余分な内臓脂肪を減らす方法について、お話をお願いいたします。 |
西尾善彦Dr: | はい。 まず、内臓脂肪を減らす目安についてお話しましょう。 内臓脂肪型肥満の診断基準のひとつに、おへそまわりの数値がありますが、おへそまわりが1センチ減ると、体重が1キロ減ると言われています。 |
二見いすず: | 男性はおへそまわり85cm以上、女性は90cm以上で内臓脂肪型肥満が疑われるということでしたから、おへそまわり90cmの男性なら、体重を5キロ落とせばいいんですね。 |
西尾善彦Dr: | はい、そうですね。 このおへそまわり1センチダウンにつき、体重1キロダウンという数値は、性別や体格を問わず、皆さんに当てはまります。 |
二見いすず: | そうなんですか。 よく分かりました。 では次に、内臓脂肪を減らす、そしてためないために、生活習慣で心掛けておくべきことを教えてください。 |
西尾善彦Dr: | はい。 余分な内臓脂肪を減らす、ためないためには、食生活や運動の生活習慣を見直してみることが大切です。 |
二見いすず: | 食生活についてはいかがでしょうか。 |
西尾善彦Dr: | 摂取エネルギーが消費エネルギーを上回ると、余ったエネルギーが脂肪として蓄えられますので、総エネルギーを取り過ぎないことが最も大切です。 1日の摂取カロリーの目安は、標準体重×30だと言われています。 最近の市販の食べ物はカロリーが表示されていますので、食事をする時にはぜひ確認してみてください。 |
二見いすず: | 気をつけておきたい食材はありますか? |
西尾善彦Dr: | 甘いお菓子や清涼飲料水に含まれる果糖は、体内で脂肪に変わりやすいです。 食べる、飲む量は、上手にコントロールしましょう。 |
二見いすず: | お酒についてはいかがでしょうか。 |
西尾善彦Dr: | お酒は百薬の長と言われますが、過度な飲酒は、アルコールの種類を問わず、内臓脂肪の原因になります。 また、アルコール自体のカロリーだけでなく、食欲を増進し、食べ過ぎてしまうこともありますので、ぜひ適量を守る飲み方を工夫してください。 |
二見いすず: | 内臓脂肪を減らす、ためない食生活とは、総エネルギーを取り過ぎないこと、甘いお菓子や清涼飲料水は控えめにすること、お酒は適量を守って飲むことだそうです。 来週も引き続き内臓脂肪を減らす、そして、ためない生活習慣について、詳しくお話を伺ってまいります。 お話は鹿児島県医師会の西尾善彦(にしおよしひこ)ドクターでした。 ありがとうございました。 |
西尾善彦Dr: | ありがとうございました。 |