二見いすず: | 今月のドクタートークは、「肥満とメタボ」をテーマにお送りしております。 お話は鹿児島県医師会の西尾善彦(にしおよしひこ)ドクターです。 西尾さん、最終週の今日もよろしくお願いいたします。 |
西尾善彦Dr: | よろしくお願いいたします。 |
二見いすず: | 先週は、メタボの原因となる内臓脂肪を減らす、そして、ためないための食生活について伺いました。 今週はもうひとつのポイントである運動についてお話をお願いします。 |
西尾善彦Dr: | 内臓脂肪を減らす、ためないためには、体を動かし、エネルギーを消費することが大切です。 鹿児島は車社会ですので、日常生活ではできるだけ歩くことを心掛けていただきたいと思います。 内臓脂肪を燃やすためには、少し汗ばむ程度の早歩きがおすすめです。 |
二見いすず: | 歩くということは、日常生活でも簡単にできますよね。 |
西尾善彦Dr: | はい、そうですね。 難しく考えず、日常生活に運動を組み込むのが理想的です。 平日はなるべく歩くことを心掛けて、週末は筋トレをするのもおすすめです。 |
二見いすず: | 有酸素運動と筋トレの組み合わせですね。 |
西尾善彦Dr: | 内臓脂肪を減らす近道は、燃費の悪い体を作ることです。 燃費の悪い体とは、動くために多くのエネルギーを必要とする体で、そのためには、筋肉をつける必要があります。 |
二見いすず: | そうなんですね。 年齢を重ねるにつれ、筋肉は衰えると聞きましたが。 |
西尾善彦Dr: | はい、そうですね。 ウォーキングでは筋肉を維持することはできますが、増やすことはできません。ぜひ階段の上り下りや貯筋運動など筋肉に負荷をかける運動を取り入れてみてください。 |
二見いすず: | よく分かりました。 食事、運動以外にも日常生活で気をつけておきたいことはありますか? |
西尾善彦Dr: | ストレスは、食べ過ぎ、飲み過ぎにつながり、内臓脂肪の原因になります。 自分なりのストレス解消法を見つけることも健康維持に役立つと思います。 |
二見いすず: | 自分なりのストレス解消法を見つけることも大切ですね。 内臓脂肪は自分では見えないからこそ、健康診断を受けることも大切ですね。 |
西尾善彦Dr: | 内臓脂肪によって引き起こされる生活習慣病は、内臓脂肪を減らすことによって治すことができます。 自分の体の状態をチェックし、食事や運動などの生活習慣を見直すためにもぜひ年一回の特定健診を受けてください。 |
二見いすず: | 内臓脂肪をためない、減らすためには、体を動かし、エネルギーを消費することが大切で、少し汗ばむ程度の早歩きや筋肉をつけるための筋トレがおすすめだそうです。 また、メタボなどの生活習慣病をより効果的に予防する目的で年一回の特定健診の受診が推奨されています。 対象者は40歳から74歳の方です。 ぜひ積極的に健診を受けて、健康づくりにお役立てください。 今月は5週にわたり、肥満とメタボについて貴重なお話を伺いました。 お話は鹿児島県医師会の西尾善彦(にしおよしひこ)ドクターでした。 ありがとうございました。 |
西尾善彦Dr: | ありがとうございました。 |