二見いすず: | 今月のドクタートークは、「インフルエンザ」をテーマにお送りしています。 お話は、鹿児島県医師会の南 武嗣(みなみ たけつぐ)ドクターです。 南さん、今週もどうぞよろしくお願いいたします。 |
南武嗣Dr: | よろしくお願いします。 |
二見いすず: | 先週はインフルエンザの特徴や型などについてお話をうかがいました。 そして、感染力の強いインフルエンザウイルスから身を守るには、ワクチンの接種が1番効果的ということでしたね。 |
南武嗣Dr: | はい、そうです。 ワクチンの接種で100%防げるとは言えませんが、インフルエンザにかかりにくくしたり、重症化を防いだりするためには非常に有効だと思います。 特に重症化しやすい方にはぜひ受けていただきたいですね。 |
二見いすず: | 重症化しやすい方というのはどのような方ですか? |
南武嗣Dr: | まだ免疫自体を持っていない赤ちゃんや幼児、あるいは免疫力が下がっている高齢の方や病気の方は重症化しやすく、時には命を落としてしまうこともあります。 また、妊娠中の女性もインフルエンザにかかりやすく、重症になると、流産や早産の可能性が高まるので注意が必要です。 |
二見いすず: | 赤ちゃんや小さなお子さん、高齢の方や病気の方、妊娠中の女性には特にワクチン接種が必要だということですね。 |
南武嗣Dr: | はい、その通りです。 赤ちゃんは生後6か月から、妊婦さんの場合は、妊娠初期から後期まで、すべての時期でワクチン接種が可能です。 |
二見いすず: | 授乳中のお母さんはいかがでしょうか? |
南武嗣Dr: | 授乳中の方がワクチンを接種しても、特に問題はありません。 お母さんから赤ちゃんへのインフルエンザ感染を防ぐためにも、できれば、育児中の方は予防接種を受けておいた方がいいかもしれません。 |
二見いすず: | インフルエンザの予防接種はどこで受けられますか? |
南武嗣Dr: | インフルエンザワクチンは、内科や小児科だけでなく、整形外科や産婦人科など、多くの病院で受けることができます。 原則1回の接種ですが、13歳以下のお子さんは2回の接種が必要で、1回目と2回目の間を2週間以上空けなければなりません。 例年1月から2月が流行のピークとなりますので、まだワクチン接種を受けていない方は、できるだけ早く受けていただきたいと思います。 |
二見いすず: | よくわかりました。 予防接種は、費用面で何か補助などがあるのでしょうか? |
南武嗣Dr: | 残念ながら、インフルエンザワクチンは原則として全額自己負担です。 金額は医療機関によって異なります。 ただし、65歳以上の方と60歳以上で基礎疾患のある方には一部助成がありますので、お住いの市町村でお尋ねください。 |
二見いすず: | 大変よくわかりました。 インフルエンザは重症化すると命を落とすこともありますし、非常に感染力の高い病気です。 ご自身のためにも、周りの人のためにも早めのワクチン接種が望ましいとのことです。 お話は、鹿児島県医師会の南武嗣(みなみ たけつぐ)ドクターでした。 南さん、どうもありがとうございました。 |
南武嗣Dr: | ありがとうございました。 |