二見いすず：	今月のドクタートークは、「高血圧」をテーマにお送りしています。 お話は鹿児島県医師会の赤�ｱ 雄一（あかさき ゆういち）ドクターです。 赤�ｱさん、よろしくお願いいたします。
赤�ｱ雄一Ｄｒ：	よろしくお願いします。
二見いすず：	先週は、高血圧には別の病気が引き金となって起こる二次性高血圧と体質や生活習慣が大きく関わる本態性高血圧の2種類があり、日本人の高血圧の8割以上は本態性高血圧であるというお話を伺いました。 また、日本には高血圧の方が4300万人もいると推定されるにも関わらず、受診されているのはその半数くらいだとのことでしたね。
赤�ｱ雄一Ｄｒ：	はい。 前にもお話したように高血圧にはほとんど症状がなく、ご本人に痛いとか苦しいということがないため、病院を受診することもないまま、放置している方が多いのではないでしょうか。 近頃は、生活習慣の乱れから30代の若さで高血圧を発症している方も少なくありません。
二見いすず：	高血圧は中高年以上の方の病気というイメージがありましたが若い世代の方にも少なくないのですね。
赤�ｱ雄一Ｄｒ：	若い世代ほど、年齢を重ねるほどに将来的な高血圧のリスクは高まるのでできるだけ早めに対処していただければと思います。 また、特に血縁者に高血圧の人がいる場合、体質的にも中高年になると血圧が高くなりやすい傾向にあるので、注意が必要です。
二見いすず：	高血圧は早めに気づいて、早めに治療を始めることが大切なのですね。 病院へ行く場合、何科を受診すればいいのでしょうか？
赤�ｱ雄一Ｄｒ：	高血圧の専門は循環器内科ですが、まずは近所やかかりつけの内科を受診されてもいいと思います。 そこで治療が必要だと判断されれば、高血圧の専門の病院に紹介してくれるはずです。
二見いすず：	わかりました。 高血圧ではどんな検査をするのでしょうか？
赤�ｱ雄一Ｄｒ：	まずは血圧の測定を行い、その上で採血や検尿などで高血圧の原因を調べます。 もし合併症の疑いがあれば、心臓や脳の精密検査をする場合もあります。
二見いすず：	なるほど。 では治療についても教えてください。
赤�ｱ雄一Ｄｒ：	ホルモン異常などが原因で起こる二次性高血圧の場合は、元になっている病気の治療をすれば血圧も下がってきます。 一方、生活習慣が主な原因となる本態性高血圧の場合は、まず患者さんに1ヶ月から3ヶ月ほど生活習慣の改善をしていただき、それでも血圧が下がらない場合、薬物療法を並行していくというのが高血圧治療の基本的な考え方です。
二見いすず：	最初からお薬での治療をするわけではないのですね。
赤�ｱ雄一Ｄｒ：	はい。 最初から血圧が非常に高く、リスクがある人にはすぐお薬を出すこともあります。 でも、高血圧の一番の原因は生活習慣ですから、生活習慣を改善して、血圧を上げている原因を取り除くことが一番大事だということをご理解いただければと思います。
二見いすず：	よくわかりました。 お話は、鹿児島県医師会の赤�ｱ雄一（あかさき ゆういち）ドクターでした。 赤�ｱさん、ありがとうございました。
赤�ｱ雄一Ｄｒ：	ありがとうございました。