二見いすず：	今月のドクタートークは、「高血圧」をテーマにお送りしています。 お話は鹿児島県医師会の赤�ｱ 雄一（あかさき ゆういち）ドクターです。 赤�ｱさん、最終週の今日もよろしくお願いいたします。
赤�ｱ雄一Ｄｒ：	よろしくお願いします。
二見いすず：	高血圧の治療の基本的な考え方として、まず患者さん自身にしばらく生活習慣の改善に取り組んでもらい、それでも血圧が下がらない場合に薬物療法を並行してやっていくというお話でしたね。
赤�ｱ雄一Ｄｒ：	はい。 ただ、血圧が高い状態を放置していた時間が長ければ長いほど生活習慣の改善だけではなかなか血圧が下がらず、薬物療法を併用しても治療に時間がかかることが多くなってしまいます。
二見いすず：	そうなのですね。 高齢の方の場合、「長い間、ずっと高血圧のお薬を飲んでいる」という方もたくさんいらっしゃるように思いますが、血圧のお薬というのは一生飲み続けなければならないのでしょうか？
赤�ｱ雄一Ｄｒ：	いえ。 薬物療法とともに生活習慣の改善を続けて、血圧を適正にコントロールできるようになれば、お薬を減らしたり、やめたりすることができる場合もあります。 最近では、ただ漫然と薬物治療を続けるのではなく、どこまで血圧を下げるかという目標を定め、医療者側と患者さん、そしてご家族も含めたみんなが協力して、一緒に目標に向かっていくという治療の在り方が強調されるようになっています。
二見いすず：	お医者様にまかせっきり、お薬に頼りっきりではなく患者さんやご家族も積極的に治療に参加していくということですね。
赤�ｱ雄一Ｄｒ：	その通りです。 前回もお話したように、ほとんどの高血圧は生活習慣の積み重ねによって発症しているものですから、その原因を取り除くためには、生活習慣を改善しようという患者さん自身の努力が欠かせないと言えます。
二見いすず：	大変よくわかりました。 では、日常生活でできる高血圧の改善や予防の方法を教えていただけますか？
赤�ｱ雄一Ｄｒ：	はい。 高血圧の改善や予防は食事療法と運動療法が基本となります。 高血圧の改善には塩分制限が一番大切なので、塩分摂取量を1日に6グラム未満を目標にしてください。 麺類の汁は塩分が多いので、できるだけ残すようにしましょう。 肥満も高血圧の原因となりますので、食べ過ぎに注意してください。
二見いすず：	食生活では、減塩することと食べ過ぎに注意することが必要なのですね。 では、運動療法はいかがでしょうか。
赤�ｱ雄一Ｄｒ：	あまり激しい運動はかえって血圧を上げてしまいますので、ウォーキングなどの有酸素運動を無理のない範囲で続けてみてください。 食生活の改善も運動もとにかく継続していくことが何より大切です。 焦らず、あきらめず、ご自身の身体と相談しながら、ゆっくりとでも続けていっていただければと思います。
二見いすず：	よくわかりました。 今月は、「高血圧」をテーマに4週にわたって貴重なお話を伺いました。 お話は鹿児島県医師会の赤�ｱ雄一（あかさき ゆういち）ドクターでした。 赤�ｱさん、ありがとうございました。
赤�ｱ雄一Ｄｒ：	ありがとうございました。